学習塾・個別指導フランチャイズの開業ガイド
学習塾のフランチャイズ開業資金|16本部の初期費用と最大の持ち出し
更新内容:学習塾・個別指導の開業ガイドとして新規作成しました(公開前の下書き)

編集部の判断
学習塾のFCの開業資金は、700万円台がひとつの目安です。Axis・明光義塾・自立学習RED・ITTO・個太郎塾の初期費用は、どれも692.5万〜760万円でした本部公表。ただし物件取得費を含むのはAxisと個太郎塾だけです。
大事なのは、初期費用より「教室長を誰がやるか」です。自分が教室長をすれば、在籍が集まるまでの赤字は小さくなります。教室長を雇うと、在籍が少ない1年目の人件費がそのまま赤字になります。
編集部なら、初期費用の総額と最大の持ち出しを、教室長を雇う場合と自分がやる場合の両方で本部に出してもらいます。片方しか出さない本部は、その時点で比べる対象から外します。
状況別:編集部ならこうする
| あなたの状況 | 編集部ならこうする |
|---|---|
| 自己資金が500万円前後で、自分が教室長をする | 物件取得費込み700万円台の本部を、公庫の融資と組み合わせて比べる |
| 自己資金が1,000万円以上で、教室長を雇う | 雇っても5年で戻る本部に絞る。今は個太郎塾(条件次第)くらい |
| 1都3県で開く | フリーステップの特別プラン(690万円)の対象になるかを先に聞く |
| 資金を300万円以内に抑えたい | FCより、売りに出ている教室の引き継ぎを先に比べる |
結論:初期費用に、在籍が集まるまでの赤字を足して考える
学習塾は、開校した月から在籍が満ちるわけではありません。個太郎塾の生徒数モデルは、1年目の平均が25名、2年目が50名です本部公表。当サイトの試算は、12か月で目標の在籍に届く前提です。それでも最初の1年は、家賃と人件費が売上より先に出ていきます。
当サイトの試算で、都市部で教室長を雇うと、最大の持ち出しはAxisで1,060万円、個太郎塾で957万円です。自分が教室長をすると、Axisは820万円、個太郎塾は759万円に下がります当サイト試算。
最大の持ち出しは、初期費用に立ち上がりの赤字の累計を足した額です。この額に、生活費と予備費を足して用意してください。
16本部の初期費用の公表範囲
| 本部 | 公表の初期費用 | 物件取得費 | 判定 |
|---|---|---|---|
| フリーステップ | 標準2,070万円(特別プラン690万円) | 含む | おすすめ |
| スクールIE | 1,532万円 | 含む | 条件次第 |
| 個別指導Axis | 760万円(20坪) | 含む | おすすめ |
| 明光義塾 | 750万円 | 含まない | 条件次第 |
| 自立学習RED | 748万円(税込) | 含まない | 条件次第 |
| ITTO個別指導学院 | 734万円+在籍の節目の一時金 | 含まない | 条件次第 |
| 個太郎塾 | 692.5万円(Aタイプ) | 含む | 条件次第 |
| ECCベストワン | 615万円(税込) | 含まない | 条件次第 |
| トライプラス | 480万円〜(本部分) | 含まない | 様子見 |
| 松陰塾 | 440万円(本部分) | 不明 | おすすめしない |
| 個別指導WAM | 435万円〜(本部分) | 含まない | 様子見 |
| 城南コベッツ | 325万円(本部分) | 含まない | 様子見 |
| スクール・ワン | 220万円〜(税込・本部分) | 含まない | 様子見 |
| 学研CAIスクール | 165万〜535万円 | 不明 | おすすめしない |
| 武田塾 | 非公開 | 不明 | おすすめしない |
| 現論会 | 非公開 | 不明 | 様子見 |
本部の公表のまま並べています本部公表。税込・税別は本部ごとに違います。「本部分」は、加盟金・研修・システムなど本部に払う分だけで、内装や物件を含まない額です。
総額に入っていない費目
どの本部でも、次の費目は含まないか、含むかが分かりません。
- 運転資金:個太郎塾は「別途運転資金250万〜300万円(6か月分程度)」と書いています本部公表。ほかの本部は額を書いていません。
- 物件取得費:明光義塾・RED・ITTO・ECCは別です。20坪の空中店舗なら、敷金・礼金・仲介で家賃の6〜10か月分を見てください。
- 教室長の採用費:スクールIEは「室長採用費」を別と書いています本部公表。
- 研修の交通費・宿泊費:明光義塾は自己負担と書いています本部公表。
初期費用の内訳
物件取得費まで含めて内訳を出している3本部を並べます本部公表。
| 費目 | Axis(20坪) | 個太郎塾(Aタイプ) | スクールIE |
|---|---|---|---|
| 加盟金・契約金 | 150万円 | 150万円 | 250万円 |
| 研修・開校支援 | 60万円 | 22.5万円 | (契約金に含む) |
| 設備・備品・内装 | 230万円 | 390万円 | 825万円 |
| 広告宣伝 | 170万円 | 15万円(広告分担金) | 227万円 |
| 物件取得費 | 100万円 | 100万円 | 150万円 |
| その他 | 50万円 | 15万円(設計管理費) | 80万円(保証金・講師採用費) |
| 合計 | 760万円 | 692.5万円 | 1,532万円 |
Axisは税別、個太郎塾は税抜、スクールIEは税区分の記載がありません本部公表。
費目ごとの見方
加盟金は、ほとんどの本部で返ってきません。明光義塾は「理由の如何を問わず返還されません」と書いています本部公表。
広告宣伝費は、開校時の生徒集めの費用です。Axisは170万円、スクールIEは227万円と大きい一方、個太郎塾は小さい額です本部公表。少ない本部は、開校後の広告を自分で払う前提か確かめてください。
内装・設備は、ブースの数と物件の状態で変わります。スクールIEの内外装400万円は、20坪前後の教室としては高めです。
「加盟金0円」の見方
ITTOは加盟金0円ですが、在籍が20・40・60・80人に届くたびに50万円(税別)を払います本部公表。在籍50人なら100万円、70人なら150万円を、開校後に払う計算です。当サイトの試算は、在籍が節目に届いた月にこの一時金を引いています。
Axisも加盟金0円のキャンペーンを出すことがあります。キャンペーンの条件と期限を書面で確かめてから比べてください。
いつ、何を払うか
| 時期 | 払うもの |
|---|---|
| 契約時 | 加盟金・研修費・保証金 |
| 物件の契約時 | 敷金・礼金・仲介手数料・前家賃 |
| 内装工事の前後 | 内装・看板・什器・PC |
| 開校の1〜2か月前 | 開校時の広告、講師の採用費、教材 |
| 開校後1年 | 立ち上がりの赤字、在籍の節目の一時金(ITTO) |
学習塾は、新学期と夏期講習の前に開くのが一般的です。春に開くなら、前の年の秋から物件探しを始めます。
開業後の赤字を含めた最大の持ち出し
当サイトの試算で、在籍50人・12か月で在籍が満ちる前提の最大の持ち出しです当サイト試算。
| 本部 | 都市部・教室長を雇う | 都市部・自分が教室長 | 地方・教室長を雇う |
|---|---|---|---|
| 個別指導Axis | 1,060万円 | 820万円 | 994万円 |
| フリーステップ | 2,296万円 | 2,122万円 | 2,248万円 |
| 個太郎塾 | 957万円 | 759万円 | 902万円 |
| 明光義塾 | 2,233万円 | 858万円 | 1,393万円 |
| ITTO個別指導学院 | 1,493万円 | 886万円 | 1,142万円 |
| 自立学習RED(参考) | 881万円 | 728万円 | 835万円 |
| スクールIE(参考) | 1,768万円 | 1,587万円 | 1,719万円 |
| ECCベストワン(参考) | 783万円 | 608万円 | 734万円 |
10年で初期費用が戻らない試算では、最大の持ち出しは10年間の赤字の累計まで膨らみます。明光義塾とITTOで教室長を雇う形がこれに当たります。
在籍が少なかった場合
在籍30人にとどまると、教室長を雇う形では、試算した16本部のうち15本部が都市部で毎月赤字です当サイト試算。毎月の赤字が続くと、最大の持ち出しは上の表より大きくなり、いつまでも戻りません。
在籍30人の月の利益(都市部・教室長を雇う)は、Axisが−21万円、個太郎塾が−12万円、明光義塾が−33万円です当サイト試算。
試算の家賃は高めに置いている
都市部の家賃は坪1.1万円(20坪で月22万円)で置いています。本部の収支モデルの家賃は月20万〜22万円でした本部公表。駅前の2階以上の物件なら、もっと安く借りられる地域もあります。地方の家賃(坪7,500円)の列も見てください。
回収期間と本部の「回収◯年」の違い
当サイトの回収期間は、初期費用と立ち上がりの赤字を、毎月の利益で取り戻すまでの月数です。税金・借入の返済・オーナーの生活費は含みません。
本部の「回収◯年」は、教室長の人件費を含まない数字がほとんどです。現論会は「初期投資額を2年で回収可能」と書きますが、初期費用の額を出していません本部公表。ECCベストワンの公式FAQは「初期投資回収3〜5年が目処」です本部公表。
当サイトの試算の回収(在籍50人・都市部)は次のとおりです当サイト試算。
| 本部 | 教室長を雇う | 自分が教室長 |
|---|---|---|
| 個別指導Axis | 111か月 | 28か月 |
| フリーステップ | 70か月 | 38か月 |
| 個太郎塾 | 46か月 | 21か月 |
| 明光義塾 | 10年で戻らない | 47か月 |
| ITTO個別指導学院 | 10年で戻らない | 40か月 |
借入の返済後に残る額
初期費用の多くを借り入れると、毎月の返済が利益から出ていきます。700万円を10年・金利2%で借りると、返済は月約6.4万円です(元利均等の計算)。
自分が教室長をする場合、在籍50人・都市部の月の利益は、Axisで43万円、個太郎塾で59万円です当サイト試算。ここから返済と生活費を払います。教室長の給与として見ると、決して大きな額ではありません。
教室長を雇う場合は、利益がもっと小さくなります。明光義塾とITTOは在籍50人で赤字のため、返済の原資がありません当サイト試算。
融資・自己資金
公庫の創業融資
日本政策金融公庫の新規開業の融資は、FCの加盟でも使われています。明光義塾・Axis・トライプラスなどは、融資の書類作りの支援を募集ページに書いています本部公表。審査では、自己資金の割合と、本部の収支計画の根拠を聞かれます。本部の収支計画は教室長の人件費を含まないことが多いため、自分で足した計画を用意してください。
自己資金の目安
本部やポータルが書く自己資金の目安です本部公表。
| 本部 | 自己資金の目安 |
|---|---|
| 自立学習RED | 300万円〜(ポータル) |
| フリーステップ | 400万円〜(ポータル) |
| 明光義塾 | 加盟者の自己資金の平均575万円(2019〜2021年の募集ページ) |
| ECCベストワン | 900万円以上(ポータル) |
予算別に比べられる本部
| 予算(初期費用に使える総額) | 比べる本部 |
|---|---|
| 500万円まで | 初期費用の総額が分かる本部はない。売りに出ている教室の引き継ぎを先に比べる |
| 1,000万円まで | 個別指導Axis、個太郎塾、明光義塾、ITTO(物件取得費が別の本部は上乗せ) |
| 2,000万円まで | 上の本部に加えて、スクールIE |
| 2,000万円より多い | フリーステップの標準プラン |
条件で絞るときは、条件から候補を絞るを使ってください。
言いにくいこと
初期費用の安い本部ほど、総額が見えません。 トライプラス・城南コベッツ・スクール・ワン・WAMは、本部に払う分だけを出しています。内装と物件を足すと、700万円台の本部と大きく変わらない可能性があります。
売りに出ている教室のほうが安いことが多いです。 事業承継サイトの学習塾のうち、FC加盟の案件の希望額の中央値は300万円でした(257件)当サイト集計(2026年10月7日)。単一教室の案件では500万円です(77件)当サイト集計(2026年10月7日)。在籍している生徒ごと引き継げる案件と、新規の開校を一度は比べてください。ただし売り手の数字は監査されていません。
「加盟金0円」は、総額が安いという意味ではありません。 ITTOの一時金、Axisのキャンペーン、スクール・ワンの割引は、どれも別の名目の費用があるか、期限が書かれていません。
加盟しない方がいい人
- 教室長を雇うつもりで、最大の持ち出しを初期費用の額で見積もっている人
- 平日の午後から夜に、自分が教室に立てない人(自分が教室長をする前提の本部が多い)
- 開校から1年の赤字に耐える資金がない人
- 子どもを相手にする仕事の責任(安全・個人情報)を負いたくない人
見積書で確かめる項目
| 項目 | 確かめること |
|---|---|
| 物件取得費 | 含むか、目安の額はいくらか |
| 内装・ブースの数 | 何ブースで何坪か、物件の状態でいくら変わるか |
| 開校時の広告 | 何人の体験を集める計画か、足りないときの追加費用 |
| 運転資金 | 何か月分を本部は勧めるか |
| 教室長の採用費 | 自分がやらない場合の採用の支援と費用 |
| 返ってくるお金 | 保証金の返還の条件 |
| 在籍の節目の一時金 | ある本部は、何人で何円か |
収支シミュレーターで自分の地域に置き換える
家賃・在籍・教室長の人件費を自分の条件に変えると、毎月の利益と回収の目安が出ます。収支シミュレーターで、教室長の人件費を0にした場合(自分が教室長をする)も比べてください。
根拠にしたデータ
| 判断 | 根拠にしたデータ |
|---|---|
| 初期費用の公表範囲 | 16本部の募集ページ・ポータルの本部原稿・開示書面 |
| 最大の持ち出し | 当サイトの標準化モデル(税抜・在籍50人・12か月で在籍が満ちる前提) |
| 立ち上がりの遅さ | 個太郎塾の生徒数モデル |
| 売りに出ている教室の値段 | 事業承継サイトの学習塾964件(FC加盟の案件347件) |
よくある質問
学習塾のFCはいくらあれば開業できますか?
初期費用を公表している本部の多くは、700万円前後です。物件取得費が別の本部もあります。これに、在籍が集まるまでの赤字と予備費を足してください。当サイトの試算では、自分が教室長をする場合の最大の持ち出しはAxisで820万円です当サイト試算。
「初期費用220万円〜」で始められますか?
始められません。スクール・ワンの220万円〜は、加盟金・研修・教材だけの額です。工事費・物件取得費・設備のリース料が別にかかります本部公表。
自己資金はいくら要りますか?
本部やポータルの目安は300万〜900万円と幅があります本部公表。融資を使う場合も、立ち上がりの赤字を払える現金を手元に残してください。
新規加盟と既存の教室の買収では、どちらが安いですか?
希望額だけなら、売りに出ている教室のほうが安いことが多いです。FC加盟の案件の希望額の中央値は300万円でした当サイト集計(2026年10月7日)。ただし在籍と講師が残るか、本部が承継を認めるかを確かめてください。
教室長を雇うと、いくら多く用意すればいいですか?
当サイトの試算では、在籍50人・都市部で、最大の持ち出しはAxisで820万円から1,060万円に増えます当サイト試算。教室長の人件費(月32.5万円で置いた)が、在籍の少ない1年目にそのまま赤字になるためです。
この記事の数字の出し方
初期費用は、本部の公表のまま載せています。最大の持ち出しと回収は、当サイトの標準化モデル(税抜)の値です。在籍50人、教室長は月32.5万円、講師の給与は生徒1人あたり月9,500円、家賃は都市部が坪1.1万円、地方が坪7,500円です。前提が変われば結果も動きます。計算式は市場・収益分析にあります。
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