条件から候補を絞る

評価の方法

思想

  • 加盟は「数百万〜数千万円の投資」。VC・PEが投資先にやるデューデリジェンス(DD)と同じ項目で本部を調べ、中学生でも読める言葉で書く。
  • 点数は結論の材料の一つにすぎない。最後は「あなたの条件なら、こう」と言い切る。
  • 順位・評価はお金で変わらない。有料枠(PR)は順位の外に置き、PRと明記する。
  • 書くのは「出典つきの事実」と「事実から当方が計算した試算(試算と明記)」だけ。本部の主張は「本部の説明では」と主語をつける。印象・伝聞・作った口コミは書かない。
  • 公取「フランチャイズ・システムに関する独占禁止法上の考え方」を踏まえ、収益の予想は作らない。本部が公表した収益モデルを引用し、「前提が何割ずれたら回収が何年延びるか」という感度だけを試算する。
  • 6つのDD項目

    #項目見る数字出典赤信号の例
    1お金の流れ初期費用総額(加盟金・保証金・研修費・内装設備・物件取得・運転資金)、毎月本部に払う額(ロイヤリティ+システム料+広告分担金)、本部提示の回収期間本部FC募集ページ、ポータル掲載、説明資料総額が公開されていない/ロイヤリティが売上連動で上限なし
    2本部の体力設立年、資本金、売上・利益・純資産(決算公告)、上場有無、運営ブランド数官報の決算公告(kanpo-db)、会社HP、登記債務超過、2期連続赤字、設立3年未満で店舗急増
    3店舗の生存現在の店舗数、1〜3年前の店舗数、直営と加盟の比率、純増減公式の店舗一覧・プレスリリース、Wayback Machineの過去ページ店舗数の減少、加盟店だけが減る、直営0
    4契約の落とし穴契約期間、更新料、中途解約の違約金、テリトリー権、競業避止(期間・範囲)、法定開示書面の交付募集ページ、開示書面、説明資料(入手できた範囲)違約金がロイヤリティ数年分、競業避止が広範囲・長期
    5本部の支援研修日数、開業前後の支援、SV(スーパーバイザー)訪問、集客支援(本部の広告)、採用支援、物件選定募集ページ、説明会研修が短い、集客は加盟店任せ
    6透明性費用総額・ロイヤリティ・収益モデルの前提を公開しているか、質問票に答えたか、資料請求の対応当方の実地確認(資料請求・説明会・質問票)費用は説明会でしか言わない、質問に答えない

    判定の基準(どの本部にも同じ物差しを当てる)

    項目◎ 強い○ 普通△ 注意× 赤信号
    お金の流れ初期費用総額・毎月の支払い・収支モデルの前提がすべて公開され、売上が本部モデルの7割でも黒字初期費用総額と毎月の支払いが公開どちらかが非公開、または収支モデルから人件費など主要な費用が抜けている売上が本部モデルの7割で赤字、または毎月本部に払う額が本部モデル売上の25%を超える
    本部の体力上場、または決算公告で純資産がプラスかつ直近2期黒字設立5年以上で直営店を運営設立3年未満、または財務が分からず設立5年未満債務超過、または赤字が続いている
    店舗の生存1年以上前と比べて店舗数が増え、閉店の兆候がない横ばい、または過去と比べられないが現在10店以上現在10店未満で実績が薄い店舗数が減っている
    契約の落とし穴期間・解約・テリトリー・競業避止を公開し、加盟者に不利な条項がない一部を公開公開していない項目に加盟者の負担が大きいものがある違約金が重い、競業避止が広すぎるなど加盟者に明らかに不利
    本部の支援研修の日数・SVの頻度・集客の中身が具体的項目はあるが具体性が足りないほとんど書かれていない支援をうたうのに有料の追加契約が前提
    透明性費用総額・毎月の支払い・収支モデルの前提をすべて公開3つのうち2つを公開1つ以下公開している数字どうしが食い違っている

    判定の出し方

    1. 各項目を「◎ 強い/○ 普通/△ 注意/× 赤信号/- 情報なし」で判定。判定ごとに根拠の数字と出典を必ず1行で添える。 2. 「- 情報なし」は減点しないが、透明性(項目6)に反映する。 3. 総合の結論は「向く人/向かない人/最大のリスク」の3行で書く。点数の合計で機械的に決めない。

    個別事情(読者の条件で結論を変える)

    条件選択肢重くなる項目
    自己資金〜300万/300〜1,000万/1,000万〜1 お金の流れ
    関わり方自分で現場に立つ/オーナー(人に任せる)/法人の新規事業5 支援、1 人件費前提
    業界経験あり/なし5 支援(研修)
    地域大都市/地方都市/郊外3 店舗の生存(地域の出店状況)
    重視すること早く回収/長く安定/撤退しやすさ1・3・4

    本部レポートの構成(1本部1ページ)

    1. 結論3行(向く人/向かない人/最大のリスク) 2. 6項目の判定表(◎○△×-と根拠) 3. お金の流れ(図: 初期費用の内訳、毎月の支払い、回収の試算と感度) 4. 本部の体力(決算公告の推移) 5. 店舗の生存(店舗数の推移グラフ) 6. 契約の落とし穴 7. 本部の支援 8. 条件別の結論(あなたが〇〇なら) 9. 本部への確認リスト(説明会で聞くべき質問) 10. 出典と確認日、訂正窓口

    業態ページの構成

    1. 業態の基礎(市場・ユニットエコノミクスの一般論・典型的な失敗) 2. 全本部の比較表(6項目の判定と主要数字) 3. 条件別の結論(資金別・関わり方別・地域別)と診断 4. 各本部レポートへのリンク 5. 加盟前のチェックリスト