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買取店フランチャイズ 市場・収益分析

買取店(ブランド・貴金属の買取専門店)の市場とFC15本部の収益性調査

2026年版|更新 2026年10月8日|調査対象 15本部|公開情報+当サイト試算|評価の方法

エグゼクティブサマリー(3分で読める要約)

調査日は2026年10月7日です。この調査の「件数」は、その月に買取が成立した件数です(1件が月に2回売れば2件)。

市場の結論3点

  1. 2024年のリユース市場は3兆2,628億円で、15年連続の拡大。ブランド品は4,230億円で前年比15.7%増公的資料
  2. 金の国内価格(年平均・税抜)は2023年の1グラム8,834円から2025年の17,302円へ約2倍公的資料。古物営業の許可件数は2024年末に約57万2,000件(前年比8.1%増)で、参入が増えている公的資料
  3. 2025年のリユース業の休廃業・解散は122件(前年比29.7%増)、倒産は25件公的資料

15本部の見え方

こんな人なら比べる本部根拠の数字
総額を見積もってから始めたいキングラム(おすすめ)物件取得費込みで550万〜700万円本部公表。起点の77店のうち消えたのは9店当サイト集計(2026年10月7日)
ブランド品・宝飾品が中心BRAND OFF(条件次第)客単価平均10万円・粗利率35%本部公表。広告宣伝費分担金は非公開
知名度のある看板で複数店買取大吉(条件次第)一覧は3年で803店→2,175店、起点の196店が消えた当サイト集計(2026年10月7日)
店がよく残る本部を選びたい売るナビ(様子見)起点の140店のうち消えたのは10店当サイト集計(2026年10月7日)。初期費用の総額は非公開

最も重いリスク3点

リスク数字読者がやること
店の入れ替わりおたからやは3年5か月で起点の25.0%、買取大吉は2年11か月で24.4%が一覧から消えた当サイト集計(2026年10月7日)近くの店の開業年と、閉めた加盟店の数を書面で聞く
初期費用の総額が分からない初期費用の総額で回収を計算できたのは5本部だけ当サイト集計(2026年10月7日)物件取得費・内装・什器・買取資金を含めた見積もりを出してもらう
金相場の下落金価格が2割下がると、キングラムの標準の試算は月107万円→78万円当サイト試算今の相場ではなく、2023年ごろの相場でも成り立つか計算する

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15本部の判定(2026年10月7日時点)


「撤退率30%」の検証

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元の情報

元の記述は「私が耳にした情報では、2022年6月の時点で累計1500店舗出店させ500店舗の撤退」です(nabioo.com、2024年10月26日更新)。同じ記事は「おたからやの撤退率は30%という絶望的な数字」と続けます。別の買取会社のブログは「毎月40店舗ほど閉店」「2022年7月を例に出すと、閉店店舗数は27店舗」と書いています。どれも出典がありません。

数え方

公式の店舗一覧(/shop/)の Web Archive の保存のうち、全店が読めた2023年5月10日の版(1,118店)と、2026年10月7日の一覧(形態が「買取」の2,054店)を、店名と住所で1店ずつ突き合わせました。店名が一致した797店、住所が一致した42店(改名)は同じ店として数えています当サイト集計(2026年10月7日)。

項目数
2023年5月10日の一覧1,118店
そのうち2026年10月7日の一覧にない店279店(25.0%)
うち、同じ市区町村に名前の近い店が新しく載ったもの(移転・改名の可能性)32店
2023年5月以降に一覧に新しく載った店1,215店
2026年10月7日の一覧2,054店(フランチャイズ店1,548・直営店518を含む全2,066件のうち買取の店)

読み方

「撤退率30%」は、累計で開いた店に対する累計の撤退の割合です。当サイトの25.0%は、ある日の一覧にあった店が3年5か月後にも残っているかの割合です。数え方が違うので、そのまま比べられません。2回の保存の間に開いて閉じた店は、当サイトの数には入っていません。


この業態で利益を分ける3つのこと

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1. 件数

買取店は1件ごとの取引です。件数は立地・看板・広告で決まります。おたからや直営店の平均は1日約4件(月約124件・出張買取を含む)です本部公表。本部の収支モデルを1件の売上で割ると、月50〜90件前後の店の例が多くあります当サイト試算。当サイトは月40・62・80件の3通りで計算しました。

2. 1件あたりの粗利

粗利は、売った額から買取額を引いた額です。BRAND OFFは「買取の客単価は平均10万円、売上粗利率は平均35%」と公開しています本部公表。金の比重が高い店ほど1件の売上は金相場で動き、粗利率は低めです。

3. 店長を誰がやるか

当サイトの試算は、店長(社員)とパート1名を雇います。店長の人件費は月32.5万円です。オーナーが自分で店長をすると、その分が手元に残ります。


市場と規制

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市場規模

2024年のリユース市場は3兆2,628億円で、前年比4.5%増でした。店舗販売(BtoC)は8.2%増の1兆2,380億円で、フリマアプリなど(CtoC)は1.4%増にとどまりました。ブランド品は4,230億円で15.7%増です公的資料。

金相場

田中貴金属の国内の金価格(税抜・年平均)は、2023年に1グラム8,834円、2024年に11,718円、2025年に17,302円でした公的資料。買取店の売上の多くは貴金属で、この3年の追い風は相場によるところが大きいと編集部はみています編集部判断。

倒産と休廃業

東京商工リサーチによると、2025年のリユース業の倒産は25件(前年比4.1%増)、休廃業・解散は122件(同29.7%増)でした。業績が5期分わかる251社の最新期の売上は11.2%増えた一方、利益の差は広がる兆しがあるとしています公的資料。

古物商の許可・本人確認・訪問購入

  • 中古品を買い取って売るには、営業所のある都道府県の公安委員会の古物商許可が要ります。加盟店も自分の名義で取ります(えびすやの公式は申請費用19,000円・約40日)本部公表。
  • 買い取るときは相手の本人確認と、取引の記録が要ります。盗品の疑いがあれば警察に申告します。
  • 自宅に出向いて買い取る出張買取は、特定商取引法の「訪問購入」です。依頼のない勧誘の禁止と、8日間のクーリング・オフがあります。2024〜2025年には訪問購入の業者に業務停止命令が出ています(本調査の15本部ではありません)公的資料。

1店のお金の流れ

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同じ式で計算し直した理由

公開されている収支は、直営店の平均、人件費を含まない営業利益、オーナー1件の店の例などが混ざっています当サイト集計(2026年10月7日)。そこで全本部を、同じ式・同じ相場で計算し直しました当サイト試算。

月の売上 = 月の買取件数 × 1件あたりの売上(買い取った品の売値)
月の営業利益 = 売上 − 買取額(売上の65%)− 本部への支払い − 人件費(店長+パート)− 家賃 − 光熱・警備・その他 − 広告費(1件4,000円)

営業利益は、減価償却・借入の利息・税金・オーナーの報酬を引く前の額です。

試算の前提(出典つき。前提が変われば結果も動く)
項目置いた値根拠
店の広さ10坪BRAND OFFの収支モデル、バイセルの推奨10〜15坪本部公表
1件あたりの売上12万円(税区分不明として税抜は1.1で割る)。BRAND OFFは15.4万円BRAND OFFの客単価10万円・粗利率35%、おたからや直営店の客単価約25万円本部公表
粗利率35%(買取額は売上の65%)BRAND OFFの平均35%。本部モデルは29〜57%本部公表
件数の3水準月40/62/80件本部の収支モデルの件数の中央(約50〜90件)と売却案件の年商帯本部公表当サイト集計(2026年10月7日)
人件費店長(社員)月32.5万円+パート1名 月22.1万円当サイトの仮置き当サイト試算。オーナーが店長をする場合は店長分を引く
家賃都市部 坪2.5万円、地方 坪1.2万円BRAND OFF『10坪・家賃30万円の路面店』、えびすやのモデル家賃15万円本部公表
光熱・警備・その他坪3,000円+警備1.5万円+月6万円えびすやの水光熱費3万円本部公表、警備・その他は仮置き当サイト試算
広告費1件4,000円えびすや販促費月50万円、リサイクルマート月19万〜25万円本部公表
開業時の追加販促30万円+買取資金300万円売却の入金までの運転資金当サイト試算
立ち上がり6か月で目標の件数に届く全業態共通
税税抜。税区分不明の売上は1.1で割る全業態共通の規則

売るナビの「SV派遣期間中(開業から3か月)は営業利益の50%」は、回収の計算で開業から3か月だけ反映しました。

検算:本部の数字と比べる

BRAND OFFの標準モデル1号店は、オークション・本部売上857万円・粗利257万円・営業利益118万円(人件費を含まない)です本部公表。当サイトの式では、月62件・都市部で売上は月867万円、店長を雇って月184万円です当サイト試算。本部のモデルより件数が多い前提ですが、人件費を引いているため利益は近い水準です。

売るナビの収支モデル例は、売上625万円・粗利250万円・オーナー収益88.1万円です本部公表。当サイトの式の売上(月676万円)は、これより少し大きい店にあたります当サイト試算。

初期費用で回収を計算できた5本部

本部初期費用(試算)損益分岐 都市部(雇う/自分)月の利益 都市部(雇う/自分)回収 都市部(雇う/自分)回収 月40件・都市部(雇う)
キングラム700万円31件/22件107万円/139万円15か月/12か月44か月
買取大吉1,000万円33件/23件102万円/134万円19か月/14か月63か月
BRAND OFF(参考・一部のみ確認)1,560万円22件/14件184万円/216万円15か月/12か月28か月
買取専科825万円33件/24件100万円/132万円17か月/13か月61か月
お宝本舗えびすや290万円31件/22件107万円/139万円11か月/9か月31か月

件数は月62件、家賃は都市部が坪2.5万円です。「自分」はオーナーが自分で店長をする場合で、利益にはオーナーの給与が含まれます。えびすやの初期費用は物件取得費を含まず、ほかの本部も運転資金は含みません。残りの10本部は、初期費用の総額が分からないため回収を計算していません。

初期費用を取り戻すまでの月数対象 5本部/単位 か月/2026年10月時点/出典 各本部の公開情報・公式店舗一覧・当サイト試算
地方 10か月
都市部 11か月
地方 1年2か月
都市部 1年3か月
地方 1年3か月
都市部 1年5か月
地方 1年5か月
都市部 1年7か月
BRAND OFF買取専門店本部費が未確定・参考
地方 1年2か月
都市部 1年3か月
地方の家賃都市部の家賃
標準の月の買取件数、開業から6か月かけて件数が増える前提の当サイトの試算。「参考」は本部への支払いが非公開・総額が未確定、または主要な入力が未確認の値で、比較には使っていません。初期費用は本部が公表した額(判明分の合計・税抜)で、物件取得・運転資金などを含まない本部は、実際の回収はさらに延びます(各本部ページの「初期費用に含まれるもの」)。

金相場が下がったら

売上の6割が貴金属で、金価格と同じ割合で動くと置くと、金価格が2割下がったとき、月62件・都市部・店長を雇う利益は、キングラムで月107万円→78万円、3割なら64万円です当サイト試算。件数が同時に減れば、もっと下がります。


店舗の増減

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本部ごとの結果

本部起点起点の店数→今消えた店(割合)新しく載った店
おたからや2023-05-101,118→2,054279(25.0%)1,215
買取大吉2023-10-31803→2,175196(24.4%)1,568
バイセル(旧WAKABA)2023-10-03187→29847(25.1%)158
エコリング(21府県)2023-10-02222→3496(2.7%)133
売るナビ2023-12-04140→22810(7.1%)98
さすがや2023-10-3166→1405(7.6%)79
キングラム2023-10-0277→919(11.7%)23
BRAND OFF(国内)2023-11-1636→6011(30.6%)35
買取専門店 源2023-11-0520→305(25.0%)15
金のクマ2023-10-3113→201(7.7%)8
銀座屋(1ページ目のみ)2023-11-2846→5330(65.2%)37
お宝本舗えびすや2023-12-0615→114(26.7%)0

当サイト集計(2026年10月7日)大黒屋・買取専科・買取半蔵は、過去の一覧の保存がなく照合していません。一覧から消えた店は、閉店とは限りません。移転・改名を含みます。旧WAKABAは、バイセルの看板に替えた15店を消えた店に数えていません。

1年前の一覧に載っていた店の割合

「開業から1年を超えた店」の目安として、2025年10〜12月の保存(買取大吉は2025年11月)に載っていた店が今の一覧に占める割合を数えました当サイト集計(2026年10月7日)。売るナビ92%、金のクマ80%、BRAND OFF 78%、旧WAKABA 77%、おたからや70%(一覧の掲載日から)、源67%、買取大吉62%、銀座屋60%前後です。買取大吉は2025年11月の1,384店から1年足らずで2,175店に増えていて、今の一覧の約4割が新しい店です。


本部の体制

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運営会社と開示

本部運営会社上場費用の公開
バイセルBuySell Technologies東証グロース 7685加盟金・ロイヤリティ
BRAND OFFK-ブランドオフ(親会社コメ兵ホールディングス)親会社が東証スタンダード 2780初期費用の内訳・収支・ロイヤルティ(分担金は非公開)
大黒屋大黒屋(親会社 大黒屋ホールディングス)親会社が東証スタンダード 6993ロイヤリティ11万円プランのみ
おたからやいーふらん非上場非公開
買取大吉エンパワー非上場初期費用の内訳・ロイヤリティ
キングラムベストバイ非上場初期費用の内訳・ロイヤリティ・想定収益

大黒屋ホールディングスは2025年3月期に売上高102.3億円・営業損失9.04億円でした公的資料。調査レポートが数える大黒屋の店は直営24店で、FCの加盟店数はIRに出ていません。

行政・裁判の記録

おたからやでは、2022年7月に元加盟店オーナー7件が提訴し、2023年10月に3次提訴が報じられました。本部は和解を進めていると説明しています(テレビ東京WBS)。ほかの14本部では、裁判・行政処分の報道は見つかりませんでした。消費者庁の訪問購入の処分(2024〜2025年)は、本調査の本部とは別の会社です公的資料。

数字が食い違う本部

  • 買取大吉:「年間店舗継続率97.9%」(ポータルの本部原稿)に対し、公式一覧では2023年10月の店の24.4%が消えた当サイト集計(2026年10月7日)。
  • キングラム:FCページは2021〜2024年に「80店舗」と同じ数を出した。一覧は2023年10月で77店当サイト集計(2026年10月7日)。
  • 買取大吉:2023年10月の店舗ページ本文「全国に400店舗運営」に対し、同じ日の一覧は803店。

条件別の候補

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あなたの条件ごとの早見表

条件候補理由
総額を見積もってから始めたいキングラム物件取得費込みで550万〜700万円本部公表
ブランド品中心BRAND OFF客単価・粗利率まで公開本部公表
300万円前後で小さくえびすや(おすすめしない)初期費用290万円前後だが、一覧の店が減っている当サイト集計(2026年10月7日)
法人で既存店を引き継ぐエコリング(様子見)直営店の引き継ぎ。費用は非公開

条件次第・様子見の本部

「条件次第」はBRAND OFF買取専門店、買取大吉です。「様子見」はバイセル、大黒屋、エコリング、買取専門店 源、銀座屋、買取半蔵、買取専科、買取専門 金のクマ、おたからや、さすがや、売るナビです。様子見の多くは、初期費用の総額か毎月の本部費が分からない本部です。

おすすめしない本部

お宝本舗えびすや。公式一覧の店が2023年12月の15店から11店に減り、起点の4店(26.7%)が消えました当サイト集計(2026年10月7日)。費用の公開は丁寧ですが、店が減っている間は勧めません。


下振れしたらどうなるか

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本部月40件・都市部(雇う)月40件・都市部の回収金価格2割下落・月62件・都市部(雇う)
キングラム32万円44か月78万円
買取大吉27万円63か月73万円
BRAND OFF85万円28か月147万円
買取専科25万円61か月71万円
えびすや32万円31か月78万円

この分析の限界

  • 1件あたりの売上と件数は、BRAND OFF以外は本部ごとに公開されておらず、同業の公表値から置いた代表値です。立地と看板で大きく違います。
  • 公式一覧は直営店と加盟店を区別していない本部がほとんどです。おたからやだけは今の一覧に区分があります。
  • 2回の保存の間に開いて閉じた店は、消えた店に入っていません。おたからやの2023年6月以降・2025年の保存は一覧が別読み込みで使えませんでした。
  • 銀座屋は2023年の一覧の2ページ目が保存されておらず、1ページ目の46店だけで照合しました。
  • 売却案件はTRANBIの50件だけで、バトンズの買取店の案件はまとめて集められませんでした。
  • 本部や加盟店への聞き取りはしていません。

使ったデータ

  • 公式の店舗一覧(2026-10-07)と Web Archive の保存(2023-05〜2023-12):research/store_flow.json
  • 募集ページの過去の版(6本部・40時点):research/claims_history.json
  • 本部の費用と収支例:brands/*.json(出典つき)
  • 訴訟・規制・処分:research/troubles.json
  • 売却案件:research/sale_listings.json(TRANBI 50件+バトンズ1件)
  • 市場・金相場・倒産:research/market.json
  • 試算:scripts/model_kaitori.mjs → research/model_out.json

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予算と運営のしかたを選ぶと、比べるべき本部が2〜4社に絞れます。

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