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24時間ジムフランチャイズの開業ガイド

24時間ジムFCの失敗原因|13本部の店舗推移と売却81件を分析

更新内容:24時間ジムの開業ガイドとして新規公開しました。

調べたのは、13本部の公式店舗一覧の新旧比較、上場本部の開示、業界統計、M&Aサイトの売却案件です。数字は2026年10月2日時点です。

店舗一覧から消えた店や売却案件を、そのまま「失敗率」とは呼びません。失敗が起きる経路と、撤退するときに残る損失を数字で確かめます。

家賃と価格帯の組み合わせを見る / 店舗一覧の推移を見る / 撤退・売却時の損失を見る

結論:失敗は4つの経路で起きる

24時間ジムは、家賃・マシン・光熱費・警備の固定費が重い商売です。その固定費を毎月の会費で吸収できるかで、ほぼ結果が決まります。

経路起点契約前に見る数字立ち止まるサイン
1 家賃と価格帯低価格の型を、都市部の家賃の物件で出す坪あたり家賃、損益分岐の会員数(人/坪)物件の家賃で本部が収支を出さない
2 競合出店近くに競合が出て、計画の会員数に届かない商圏の競合数、近い既存店の会員数の推移既存店の下位25%の会員数が出てこない
3 最短回収を前提に借りる本部の「最短◯年」で返済計画を組む平均と下位の店の回収、最大の持ち出し「最短」だけで、平均や分布がない
4 本部のブランド縮小直営店の売却、別ブランドへの転換、募集停止店舗一覧の推移、FC募集ページの有無一覧から消えた店の理由を説明できない

1〜3は独立系のジムでも起きます。FCで固有に加わるのは、4の本部の方針転換と、契約期間・違約金などの契約条件です編集部判断。

次の節から、経路ごとにデータで中身を見ます。

経路1:低価格の型を都市部の家賃で出す

当サイトは13本部を同じ式で試算しました。家賃は都市部を坪1.8万円、地方を坪9,000円と置いています当サイト試算。

100坪の店なら、都市部と地方の家賃の差は月90万円です。60坪の店なら月54万円です。

13本部の損益分岐と、中位の会員数での利益

本部型(坪数・月会費)損益分岐 都市部/地方当サイト試算1坪あたり 都市部/地方当サイト試算中位の会員数月の利益 都市部/地方当サイト試算
エニタイム中価格・100坪・7,000円505人/365人5.1人/3.7人650人約95.8万円/約185.8万円
JOYFIT24(参考)中価格・100坪・7,033円505人/365人5.1人/3.7人650人約97.8万円/約187.8万円
FASTGYM24(参考)中価格・100坪・7,000円505人/365人5.1人/3.7人650人約95.8万円/約185.8万円
フィットイージー(参考)中価格・200坪・6,500円875人/580人4.4人/2.9人650人約-135.6万円/約44.4万円
スマートフィット100中価格・100坪・6,000円610人/450人6.1人/4.5人650人約23.0万円/約113.0万円
ワールドプラスジム中価格・100坪・5,973円585人/420人5.9人/4.2人691人約61.0万円/約151.0万円
MIRA fitness(参考)中価格・100坪・5,000円715人/520人7.2人/5.2人650人約-29.7万円/約60.3万円
HYPER FIT24中価格・100坪・4,980円660人/460人6.6人/4.6人650人約-2.4万円/約87.6万円
FIT PLACE24低価格・100坪・2,980円985人/585人9.9人/5.9人1,678人約156.5万円/約246.5万円
chocoZAP低価格・40坪・実効約2,200円785人/555人19.6人/13.9人800人約2.5万円/約38.5万円
ECOFIT24低価格・60坪・2,980円605人/375人10.1人/6.3人570人約-7.5万円/約46.5万円
FIT365(参考)低価格・60坪・2,980円645人/400人10.8人/6.7人570人約-16.0万円/約38.0万円
LifeFit低価格・60坪・2,980円660人/410人11.0人/6.8人600人約-12.4万円/約41.6万円

「参考」は、初期費用か本部への支払いが非公開で、仮置きの値で計算した本部です。判定には使っていません。地方の1坪あたりの値は、損益分岐の会員数を坪数で割った当サイト計算です。

中位の会員数のまま都市部の家賃で出すと、9本部が10年で初期費用を取り戻せません当サイト試算。地方の家賃なら、11本部が10年以内に回収できる計算です。

家賃1万円あたりに必要な会員数

家賃が上がった分を埋める会員数は、会費が安い型ほど多くなります。

型都市部と地方の家賃差損益分岐の差家賃1万円を埋める会員数当サイト試算
中価格(エニタイム・100坪)月90万円140人(505→365人)約1.6人
低価格(ECOFIT24・60坪)月54万円230人(605→375人)約4.3人

低価格の本部の代表も、家賃の上限を口にしています。LifeFitの代表は「家賃が坪あたり2万円すると収益が成り立ちづらい」と話し、損益分岐の目安を「坪あたり6人」としています第三者取材(ビジネスチャンス)。

例外は大型の低価格店です。FIT PLACE24は100坪で会員1,678人を置くと、都市部でも回収65か月になります当サイト試算。ただし1,678人は代表発言の年商から換算した値で、パーソナルなどの売上を含み上振れしています。会員20万人÷約150店の1,300人で計算すると、都市部では10年で戻りません当サイト試算。

経路2:競合が出て、計画の会員数に届かない

上場本部も、このリスクを開示しています。フィットイージーは有価証券届出書で、出店を決めた後の競合環境の変化で、会員数が計画に届かない場合があると書いています公的資料(有価証券届出書)。

同じ届出書では、2022年10月期に直営25店のうち10店で減損損失を計上しています公的資料。金額は約3.70億円です。固定費が重い型では、会員が計画に届かない店の投資が回収できなくなります。

競合は増え続けています。

売却案件の本文でも、競合が意識されています。「チョコザップでは物足りなくなった層」を狙うと書く無人ジムや、近くのエニタイムより安いことを強みに挙げるジムがありました当事者投稿(バトンズ、バトンズ)。

会員が下位の水準にとどまったら

競合出店で会員が伸びないと、下位の水準で止まります。下位の会員数での試算は次のとおりです当サイト試算。

本部下位の会員数月の利益 都市部/地方
FIT PLACE241,300人約71.6万円/約161.6万円(地方の回収61か月)
ワールドプラスジム602人約11.8万円/約101.8万円(地方の回収77か月)
エニタイム500人約-2.0万円/約88.0万円(地方でも10年で戻らない)
スマートフィット100500人約-60.2万円/約29.8万円
HYPER FIT24500人約-70.9万円/約19.1万円
chocoZAP568人約-33.5万円/約2.5万円
ECOFIT24360人約-56.6万円/約-2.6万円
LifeFit360人約-64.9万円/約-10.9万円

下位の水準は本部ごとに違います。エニタイムは本部の損益分岐の目安、ワールドプラスジムは公開事例で最も少ない店、chocoZAPはチェーン平均の1店568人です本部公表。

下位の会員数で都市部の家賃なら、8本部中6本部が赤字です。低価格の2本部は、地方の家賃でも赤字になります。

退会率が上がったら

退会が増えると、補うための獲得費が増えます。退会率だけを月3%から4.5%に上げた試算です当サイト試算。

本部損益分岐 都市部(3%→4.5%)中位の会員数での月の利益 都市部/地方(4.5%)
エニタイム505→513人約88.0万円/約178.0万円
ワールドプラスジム585→594人約52.7万円/約142.7万円
スマートフィット100610→622人約15.2万円/約105.2万円
HYPER FIT24660→674人約-10.2万円/約79.8万円
FIT PLACE24985→1,038人約136.4万円/約226.4万円
chocoZAP785→850人約-7.1万円/約28.9万円
ECOFIT24605→635人約-14.3万円/約39.7万円
LifeFit660→695人約-19.6万円/約34.4万円

損益分岐は数十人しか動きません。家賃と会員数の方が、結果を大きく動かします。ただしこの試算は獲得費の増加だけを見ており、退会が多いと会員が積み上がりにくくなる影響は「下位の水準」の表で見ます編集部判断。

退会率は値引きでも上がります。chocoZAPの退会率は指数で開示され、2022年7月を1.00として2026年3月に1.64でした公的資料。会社は、初月無料などの大型キャンペーンの後に退会が増えたと説明しています(RIZAPグループ決算説明会資料)。

経路3:本部の「最短」の回収年数を前提に借りる

24時間ジムの初期費用は、中価格の型で6,000万〜1億円級です本部公表。本部の回収年数は「最短」や1店の例であることが多く、平均や分布はほとんど出ていません。

本部本部が示す回収本部公表当サイトの回収 中位 都市部/地方当サイト試算当サイトの回収 下位 都市部/地方当サイト試算
エニタイム最短3年119か月/62か月戻らない/戻らない
スマートフィット1003年半以内戻らない/62か月戻らない/戻らない
ワールドプラスジム平均3.5年戻らない/53か月戻らない/77か月
FIT PLACE242〜4年→3〜4年(代表の説明が後ろ倒し)65か月/41か月戻らない/61か月
chocoZAP2.8年(本部の新規出店モデル)戻らない/74か月戻らない/戻らない
FIT365(参考)最短2年戻らない/戻らない戻らない/戻らない
フィットイージー(参考)約3年(200坪の一例)戻らない/戻らない戻らない/戻らない

「戻らない」は、10年(120か月)で初期費用を取り戻せないという意味です。当サイトの回収は、会員が6か月かけて目標まで増える前提で、税と借入返済の前です。本部の「回収◯年」と定義が同じとは限りません。

本部の数字が、当サイトの式で再現できる例もあります。スマートフィット100は会員850人なら地方で33か月で、本部の「3年半以内」に合います当サイト試算。ワールドプラスジムは地方の53か月が、本部の平均3.5年に近い値です当サイト試算。違いは家賃と会員数の前提です。

売却案件にも、都市部の姿が出ていました。東京23区で2025年に開業した加盟店は、会員約550名・客単価8,000円で月売上約450万円、営業利益は月約50万円でした当事者投稿(バトンズ)。初期費用1億円なら、それだけで回収に16年以上かかる計算です当サイト試算。

公正取引委員会のフランチャイズ・ガイドラインは、予想売上げや予想収益を示すなら、類似した環境の既存店の実績など根拠ある事実と算定方法を示す必要があるとしています公的資料(公正取引委員会)。

最大の持ち出し(開業後の赤字を含めて現金が最も減る額)は、開業資金の記事の最大の持ち出しで本部ごとに見られます。借入と自己資金の組み方は融資・自己資金にあります。

初期費用を取り戻すまでの月数対象 13本部/単位 か月/2026年10月時点/出典 各本部の公開情報・公式店舗一覧・当サイト試算
地方 3年5か月
都市部 5年5か月
地方 4年5か月
都市部 10年で届かない
地方 5年2か月
都市部 9年11か月
地方 5年2か月
都市部 10年で届かない
地方 5年10か月
都市部 10年で届かない
地方 6年2か月
都市部 10年で届かない
地方 6年7か月
都市部 10年で届かない
地方 9年4か月
都市部 10年で届かない
JOYFIT24本部費を仮置き・参考
地方 5年1か月
都市部 9年9か月
FASTGYM24本部費を仮置き・参考
地方 5年2か月
都市部 9年11か月
MIRA fitness本部費を仮置き・参考
地方 7年
都市部 10年で届かない
フィットイージー本部費を仮置き・参考
地方 10年で届かない
都市部 10年で届かない
FIT365本部費を仮置き・参考
地方 10年で届かない
都市部 10年で届かない
地方の家賃都市部の家賃
標準の会員数、開業から6か月かけて会員が増える前提の当サイトの試算。「参考」は本部への支払いが非公開のため仮定を置いた値。

経路4:本部がブランドを縮める

加盟店の契約と借入は、本部の方針が変わっても残ります。2026年の公開情報では、直営店の売却や別ブランドへの転換が複数の本部で起きています。

本部起きていること出どころ
FASTGYM242022年に「5年で500店」を掲げたFCは、公式FCページで3店のまま。名古屋の直営3店を他社へ譲渡し、譲受側がFCに加盟(2026年9月)公式FCページ本部公表、M&A Online第三者取材
JOYFIT243年で一覧から21店が消え、うち5店は同じ会社のFIT365への転換とみられる。直近1年の新しい店は0公式店舗一覧当サイト集計
HYPER FIT24公式のFC募集ページが2026年10月時点で表示されない。ポータルの掲載は続く公式サイト本部公表
LifeFit旧公式FCサイトが閉鎖。一般向けの募集ページは見当たらない公式サイト本部公表
chocoZAPFC54店のうち45店が直営店の譲渡(2026年8月)RIZAPグループ決算補足資料公的資料
エニタイム直営店をFC運営会社へ譲渡。譲渡益は2025年4〜12月で9,500万円決算短信公的資料

直営店の譲渡そのものは、悪いことではありません。実際の会員数と収支を見てから買えるため、新規出店より読みやすい面があります編集部判断。

注意したいのは、譲渡される店が本部にとって手放したい店か、そうでないかが外から分からない点です。譲渡店を買うときは、その店の直近24か月の会員数と退会率を出してもらいます。

店舗一覧の推移:一覧から消えた店と本部の説明

各本部の公式店舗一覧を、Wayback Machineの過去の記録と、2026年10月2日の一覧とで突き合わせました。店名や店舗IDで照合しています。エニタイムとchocoZAPは店舗数が多いため、店名ではなくIRの店舗数で見ています。

公式店舗一覧からの年換算消失率対象 11本部/単位 %/2026年10月時点/出典 各本部の公開情報・公式店舗一覧・当サイト試算
FIT PLACE2474→244店
年0%
ECOFIT2413→76店
年0%
年0.5%
MIRA fitness40→56店
年0.9%
FIT36596→148店
年1.4%
年2.7%
LifeFit39→497店
年2.9%
JOYFIT24207→196店
年3.5%
FASTGYM24111→85店
年7.6%
HYPER FIT2446→54店
年8.3%
中央値 1.4%年5%未満5〜10%10%以上
公式店舗一覧の新旧を店名で突き合わせ、年率に直した値(当サイト計算)。閉店率・廃業率ではありません。一覧から消えた店には、移転・改名・ブランド変更も含まれます。
本部比較の期間店舗数一覧から消えた店年率当サイト集計
FASTGYM242023年2月→2026年10月111店→85店28店(25.2%)7.6%
HYPER FIT242023年12月→2026年10月46店→54店10店(21.7%、うち2店は改称の可能性)8.3%
JOYFIT242023年10月→2026年10月207店→196店21店(10.1%、うち5店はFIT365へ転換とみられる)3.5%
LifeFit2024年1月→2026年10月39→497(開業前を含む)3店(7.7%、いずれも2024年)2.9%
ワールドプラスジム2024年7月→2026年10月157店→161店9店(5.7%)2.7%
FIT3652023年10月→2026年10月96店→148店4店(4.2%、途中で開いて消えた1店は別)1.4%
スマートフィット1002023年3月→2026年10月46店→57店2店(4.3%)1.2%
MIRA fitness2023年12月→2026年10月40店→56店1店(2.5%)0.9%
フィットイージー2024年10月→2026年10月183→325(開業前を含む)2店(1.1%)0.5%
FIT PLACE242024年3月→2026年10月74→244(開業前を含む)00%
ECOFIT242024年6月→2026年10月13店→76店0(店名を取れた11店の範囲)0%

年率は、起点の一覧にあった店のうち現在の一覧にない店の割合を、1年あたりに直した値です。翌年に同じ割合の店が消えるという予測ではありません。

物差しにする上場本部の数字もあります。エニタイムの加盟店の退店率は毎年1%未満で、2025年3月期は年0.84%でした公的資料。退店の理由は家主都合と契約満了が中心です(決算説明資料)。chocoZAPは2026年3月期の閉店を1店(オーナー都合)とし、収益が理由の退店はないと説明しています公的資料。

一覧から消えた=閉店ではない

本部の説明と、一覧が合わない例

本部本部の説明一覧などで確認できたこと
FIT36511年以上撤退ゼロ本部公表3年で5店が一覧から消えた当サイト集計
フィットイージー店舗撤退・閉鎖の実績はなし(試験店を除く)公的資料2022年10月期に直営25店のうち10店で減損公的資料。一覧から2店が消えた当サイト集計
ワールドプラスジム以前は「途中脱退ゼロ」、現在は「5年以上の継続率90%」本部公表2年で9店が一覧から消えた当サイト集計
FASTGYM24「直営90・FC3」(2024年9月から同じ文言)本部公表現行の一覧は85店当サイト集計

説明と一覧が合わない理由は、移転の数え方や、FCオーナー単位で数えているなどの可能性があります。どれが正しいかは外からは判断できません。消えた店の名前を示して、閉店・移転・転換のどれかを本部に聞きます。

業界全体:倒産は過去最多、新規開設は減少

24時間ジムを含むフィットネス業界では、倒産が増え、新しく開く施設が減っています。

事実数字出典
24時間型の施設数(2025年8月)5,034施設。全13,876施設の36.3%で業態別最多矢野経済研究所第三者取材
24時間型の新規開設826施設(2023年9月〜24年8月)→513施設(2024年9月〜25年8月)矢野経済研究所第三者取材、同上
フィットネスクラブの倒産(2026年1〜8月)26件。前年同期の2.6倍で過去最多。73.0%が販売不振、92.3%が資本金1千万円未満東京商工リサーチ第三者取材
フィットネスクラブの倒産(年間)2022年27件→2025年32件。2026年1〜7月は23件帝国データバンク第三者取材
エニタイムのFC新規出店192店(2020年3月期)→57店(2025年3月期)有価証券報告書公的資料

24時間型の新規開設は約38%減りました当サイト試算。矢野経済研究所は、24時間型でサービスの同質化が進んでいると書いています第三者取材。

帝国データバンクは、入会金無料などの販促キャンペーンが常態化し、開業初期の売上確保が難しくなったと指摘しています第三者取材。倒産の件数はフィットネスクラブ全体の数で、24時間ジム運営会社の社名つきの倒産事例は確認できませんでした裏付け未取得。

撤退・売却時の損失

売却案件81件の集計

バトンズ・TRANBIなどで24時間ジムの売却案件を集め、重複を除いて81件になりました当サイト集計。数字はすべて売り手の自己申告で、成約した額ではありません。

項目数字当サイト集計
対象81件(掲載87件から、複数サイトの重複6件を除く)
掲載の状態募集中44件、募集終了21件、成約済み15件、その他1件
単店の希望価格金額が書かれた64件の中央値1,550万円(25%点800万円、75%点4,000万円)
全案件の希望価格金額が書かれた76件の中央値1,900万円
年間営業利益に対する希望価格の倍率黒字で利益が書かれた20件の中央値6.2倍(25%点4.4倍、75%点9.6倍)
単店の会員数書かれていた31件の中央値370人
譲渡の理由「選択と集中」57件が最多。「資本獲得による事業拡大」9件、「後継者不在」5件

数字は公開データ(exits.json)の全件から当サイトで集計し直し、分析レポートの値と一致することを確かめました。希望価格は「応相談」や価格非表示を除き、幅のある表記は下限値で数えています。

13本部の名前を出した案件は0件でした。加盟店の案件は「大手24時間フィットネスジムブランド」のように名前を伏せて書かれます。どの本部の加盟店が多く売りに出ているかは、このデータでは分かりません。

倍率の6.2倍も希望の値です。業界メディアは、24時間ジムの売却相場を「営業利益の1.5倍から2.5倍程度が目安」と書いています第三者取材(GYM CLOUD)。実際の成約額は、希望より低くなりうると見ておきます編集部判断。

加盟店の売却案件に書かれた数字

地域・状態売り手が書いた数字当事者投稿
東京23区(2025年開業・募集終了)会員約550名・月売上約450万円・営業利益月約50万円。希望8,000万円。「フィットネス事業から撤退を希望」
静岡(募集中)月売上約170万円、家賃40万円・機材リース料・ロイヤリティを払って、営業利益は月約9.5万円。希望4,000万円
熊本(募集中)会員200人超・月売上平均90万円強に対し、経費は月約80万円。家賃35万円。希望1,700万円
東京(成約済み)65坪・登録約640名・年営業利益約1,100万円。3年連続の増収増益で、希望5,200万円
中部(募集終了)FCから独立して自社運営に切り替えた2店舗

年1,000万円級の利益が出ている店には、数千万円の希望価格が付いています。利益が薄い店は、希望価格と利益の釣り合いが取れていません。静岡の店は希望4,000万円に対し年間営業利益が約114万円で、倍率は35.1倍です当サイト試算。

多店舗の会社には高い値が付いた例もあります。エニタイムの本部は2025年11月、7店を運営する加盟企業を11.32億円で買いました公的資料。1店あたり約1.62億円ですが、純資産や借入を含む株式の値で、1店の事業価値そのものではありません当サイト試算。

撤退時に残る費用

店を閉めても、払ったお金の多くは戻りません。公開情報で分かる範囲を費目ごとにまとめました。

費目撤退時に起きること公開情報で分かること
内装・マシン売却額に十分反映されないことが多い単店の希望価格の中央値1,550万円当サイト集計。初期費用5,730万円(スマートフィット100)なら27%、1億円なら15.5%当サイト試算
違約金中途解約で、契約の残り期間に応じた額がかかる場合がある13本部とも、違約金の額・計算式は公開情報なし
契約期間期間の途中でやめると、上の違約金の対象になりうるchocoZAP 7年、LifeFit 6年、フィットイージー・HYPER FIT24・スマートフィット100・ワールドプラスジム 5年本部公表。残る7本部は公開情報なし
設備の入れ替え再契約のたびに費用がかかる本部があるchocoZAPは満了後の再契約で設備を入れ替え、費用は加盟店負担本部公表
リース中途解約時の扱いはリース契約によるFIT PLACE24は110坪で現金9,666万円、リース活用で約6,916万円という第三者サイトの掲載あり第三者取材。解約時の扱いは公開情報なし
原状回復賃貸契約の条件で、退去時に工事費がかかる本部ごとの負担の定めは公開情報なし。物件の賃貸借契約で範囲を確かめる
借入店を閉めても返済は続く本部の資料には出てこない。返済計画は自分で組む

公正取引委員会のガイドラインは、中途解約の条件が不明確だと、加盟者はどの程度の違約金で解約できるか分からず、解約が事実上困難になると指摘しています公的資料(公正取引委員会)。

失敗を避けるために本部に出してもらう数字

本部の公開資料だけでは、ここまでの4経路のどれも判断しきれません。次の数字を、説明会や資料で出してもらいます。

確かめる数字なぜ要るか対応する経路
開業1年以上の既存店の平均と下位25%の会員数・営業利益(実績)本部のモデルは中位以上の店の数字が多い2・3
候補物件の家賃・坪数で計算した損益分岐の会員数家賃1万円で必要な会員数が型で大きく違う1
既存店の月次の退会率と、会員1人の獲得費退会率を公表している本部はなく、当サイトは月3%と仮置き2
毎月本部に払う額の合計(ロイヤリティ・システム料・広告分担金・保守費)13本部中8本部がロイヤリティを公式に出していない3
一覧から消えた店の数と、その理由(閉店・移転・転換)本部の説明と一覧が合わない例がある4
契約期間・中途解約の違約金の計算式・設備入れ替えの負担13本部とも違約金は公開されていない撤退

本部への支払いはロイヤリティの記事の比較表で本部ごとに並べています。初期費用の内訳は開業資金の記事にあります。

まず候補を同じ条件で比べ、次に自分の物件の家賃と会員数で計算し直します。

比べても埋まらない空欄が残った本部だけ、資料で確かめます。「下位25%の店の会員数と利益」「一覧から消えた店の理由」「違約金の計算式」の3つを確かめるために、資料を取り寄せます。

よくある質問

24時間ジムFCの失敗率は何%ですか?

この記事のデータからは算出できません。店舗一覧から消えた店には移転・改称・転換が含まれ、売却案件には事業拡大のための売却も含まれるためです。比べられる物差しとして、エニタイムの加盟店の退店率は2025年3月期で年0.84%でした公的資料。

低価格(月2,980円)の24時間ジムは都市部では無理ですか?

60坪以下の型では、中位の会員数でも都市部の家賃だと10年で初期費用が戻らない試算でした当サイト試算。100坪以上の大型店で会員を厚く集められる場合は別で、FIT PLACE24は都市部でも回収65か月と計算されます。自分の物件の家賃で、損益分岐が何人になるかを先に確かめます。

店舗一覧から消えた店は閉店ですか?

断定できません。移転・改称・別ブランドへの転換を含みます。消えた店の名前を本部に示し、理由を聞くためのデータです。

店を売れば初期費用は戻りますか?

戻る前提は置かない方が安全です。売却案件81件のうち単店の希望価格の中央値は1,550万円で、中価格の初期費用6,000万〜1億円を大きく下回ります当サイト集計。希望価格は売り手の申告で、成約した額でもありません。

この記事の数字の出し方

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