焼肉 フランチャイズ
焼肉フランチャイズの調査記録(全文)
焼肉フランチャイズの比較で使った前提・市場の分析・項目ごとの説明を、省かずに載せます。結論と比較表は焼肉フランチャイズ比較にあります。
業態横断ガイド:閉店率・撤退率|儲かる業種|説明会で聞くべき質問|少ない資金で始める
市場・収益分析の要点と、店の推移の記録
03市場・収益分析
7社を同じ物差しで調べて分かったこと
照合の起点から現在までで、一覧に新しく載った店より消えた店が多い本部がある
公式の店舗一覧を、本部ごとに照合の起点と現在で店名・住所で突き合わせました(期間は本部ごとに違い、約3年)。直近1年の区切りで店名を突き合わせて集計できた本部は、7本部中0本部です。そのため、この図は照合の起点から現在までの増減です(編集部の判断の「この1年」の表は、一部の本部について一覧を別に数えた値で、対象の本部数を表に書いています)。一覧に新しく載った店より、一覧から消えた店が多い本部が1社ありました。
焼肉ライクは一覧に新しく載った店6店・一覧から消えた店18店です。牛角・じゅうじゅうカルビは店舗単位の照合が未実施(総数はIR等で確認)のため含みません。
上:照合の起点から現在までで一覧の店が増えた本部/下:減った本部。括弧内は起点→終点の店舗数と、一覧に新しく載った店・消えた店の数です(起点+載った−消えた=終点)。一覧の動きで、実際の開店・閉店とは限りません。消えた店には移転・改名を含む場合があります。
黒字に必要な月商は、本部どうしで比べられない
毎月の本部への支払いの総額を確認できた本部がなく(参考扱いの6社は除く)、黒字の境目を本部どうしで並べていません。本部ごとの参考の値は各本部ページにあります。
参考扱いの本部の値は、本部への支払いの未確認分を足すと上がる向きです
初期費用を取り戻すまでの期間(確認できる本部なし)
標準の月商・都市部の試算です。判定に使う回収の期限は5年で、図の縦線が期限です。毎月の本部への支払いの総額と初期費用を確認できた0社のうち、0社は期限内に初期費用を取り戻せません。本部への支払いが非公開・未確定などで参考扱いの6社は、この数に入れていません(本部ページに参考値)。
短いほど早く回収できる(開業から6か月で月商が上がる前提)。確認できた0社をすべて表示。回収は、本部が公表した初期費用(判明分の合計・税抜)で計算しています。物件取得費・内装など開業支出の一部を含まない本部は、実際の回収はさらに延びます(立ち上がりの赤字は月別の試算に入れてあり、予備は回収の対象に入れません)
そのほかの記録
本部費は「ロイヤリティ」ではなく「肉の卸」で見る
ロイヤリティは0円(すだく)・月10万円の定額(肉流通センター)・売上の3〜5%です企業公表。
ただ、どれも本部に毎月払う額の一部でしかありません。ところが、すだくは近江牛を本部が一頭買いして卸し、収支例の原価率は42〜44%です。肉を本部から買う決まりの本部はどこも、その卸価格を出していません企業公表。
肉の卸価格を公表する本部は1社もありません。 そのため7本部すべての本部費を「一部のみ確認」以下とし、どの本部が安いとは結論しません。原価率は本部の収支例の率、食べ放題は40%、なければ共通の38%で置いています編集部判断。牛肉の仕入れが2割上がって店頭の価格を上げないと、ときわ亭の収支例の月商でも店長を雇う地方の月の利益は143万円に下がります(基準は169万円・試算)。
投資と居抜き
| 本部 | 標準の月商(税抜) | 公表の初期費用 | 店長を雇う地方の月の営業利益 | 5年で戻る月商(地方・店長を雇う) |
|---|---|---|---|---|
| じゅうじゅうカルビ | 1,146万円(本部の実績の平均) | 9,000万円(居抜き・物件取得費を含む) | 104万円 | 1,294万円 |
| 焼肉ライク | 1,000万円(本部の収支例) | 5,000万円(店舗取得費を含む) | 160万円 | 878万円 |
| ときわ亭 | 727万円(本部の収支例) | 2,500万円〜(居抜き・物件取得費は別) | 169万円 | 521万円 |
| 肉流通センター | 409万円(本部の収支例) | 970万円(居抜き物件込み) | 11万円 | 437万円 |
(当サイトの試算・参考。原価率・型の必要人時・22時以降の深夜割増・家賃は編集部の仮定。物件取得費が入らない本部は家賃10か月分を足した回収)
焼肉店は排気ダクト・無煙ロースター・給排水で内装が重く、居抜きかスケルトンかで初期費用が大きく変わります。浦島屋の工事プランは居抜きで坪28万円〜、スケルトンで坪55万円〜です〔第三者資料〕。居抜きを前提にしたときわ亭の総額にスケルトンとの差(25坪で675万円)を足すと、店長を雇う地方の回収は27か月になります(試算)。
店の減り方と、表示の食い違い
| 本部 | 説明 |
|---|---|
| 牛角 | 牛角の本部レインズのFC店は3年で999店から825店に減り、288店が閉鎖されました(全ブランドの合計)。 |
| 焼肉ライク | 焼肉ライクの国内一覧は83店から71店に減り、起点の18店が消えています企業公表編集部の集計(2026年10月13日)。 |
消えた店が起点の2割を超えた本部が2つあります。
食い違いが決定的なのは、すだくです。必要な開業資金の見出し「2,000万円~」に対し、同じ欄の内訳の合計は2,300万〜2,400万円です企業公表編集部の集計(2026年10月13日)。ときわ亭の「現在 50 店舗」と公式の店舗検索の38店の差は、他の業態を含む数え方の可能性が残るため、決定的とはしていません。
人手と深夜
焼肉は夕方から夜が売上の中心で、22時以降の人手には25%の深夜割増がかかります。本部の収支例の人件費の比率は、すだくの18%から浦島屋の26.3%まで開きがあります(じゅうじゅうカルビは原価と合わせたFLで64.8%)企業公表。当サイトは型ごとの必要人時を東京都の最低賃金と深夜割増で埋めて計算し、本部の収支例の人件費がそれより小さい本部は、当サイトの人時で置き換えています編集部判断。
まだ分からないこと(全本部)
- 候補店の類似店の直近3年の月商・客数・客単価・席数(加盟店の平均と下位の店)。
- 肉の卸価格・本部の利幅・改定の決まり(為替・相場に連動するか、通知の期間、加盟店が断れるか)。
- 総額の前提(居抜きかスケルトンか)、ダクト・ロースターの費用と所有、撤退時の原状回復。
- 加熱の基準(生食の禁止・トングの使い分け・ホルモンの下処理)と本部の衛生点検、保健所の指導歴。
- 営業時間(深夜まで開けるか)と必要人時、社員の店長が必須か。
- 契約期間・中途解約・テリトリー。