スイーツ・パン・ベーカリーの開業ガイド
スイーツ・パンFCの失敗原因と店の減り方|ブームの寿命・売れ残り・卸価格・テナントの退店・古い収支例

編集部の判断
単品の流行で広がったチェーンは、2〜3年で店が消えます。
高級食パンの乃が美は2020年に173店(報道)まで広がり、売却案件には『FC食パン屋の事業譲渡』が希望10万円、『話題のパン屋 フランチャイズ店舗』が0万円で出ています〔第三者資料〕。京都利休も、ポータルで『加盟店舗数 200』とうたい続ける間に、公式の店舗欄の起点の店の4分の3以上が消えました企業公表編集部の集計(2026年10月17日)。
もう一つは売れ残りです。生ケーキと焼き立てのパンは日持ちせず、不二家とサーティワンは商品の返品を受けません企業公表。売れ残った分の仕入れ代は、そのまま加盟店の損になります。チェーンに入っても、この構造は変わりません編集部判断。
状況別:編集部ならこうする
| あなたの状況 | 編集部ならこうする |
|---|---|
| 話題の菓子の専門店を始めたい | 公式の一覧を1年ごとに追い、直近3年の開業と閉店の数を書面で出させる。一覧が伸びている時期の数字では決めない |
| 本部の収支例を見て、行けそうだと思った | 収支例の作成時期と、ロス・人件費の置き方を確かめる。イタリアン・トマトの収支例は2019年から同じ数字 |
| 老舗の看板なら安心だと思っている | 法定開示書面で加盟店の数の推移と中途終了の数を確かめる。不二家は3年で起点の24.9%の契約が中途で終わった |
失敗する5つの経路
- 流行の寿命:単品の看板で広がった店は、2年目以降に売上が落ちる。
- 売れ残りの廃棄:返品できない商品の売れ残りは加盟店が持つ。
- 卸価格の値決め:粗利の幅を本部が卸価格で決め、その価格を公表しない。
- テナントの退店:商業施設の改装・閉館・契約の終わりで、店ごと消える。
- 古い収支例:最低賃金と原材料が上がる前の数字のまま募集が続く。
1. 流行の寿命
| 本部 | 看板 | 公式の一覧の増減 |
|---|---|---|
| 京都利休の生わらび餅 | 生わらび餅(単品) | 22→15→9店(2023年9月→2024年9月→2026年10月) |
| ビアードパパ | シュークリーム(1999年から) | 255→299店(消えた店9.4%) |
| マリオンクレープ | クレープ(1976年から) | ※87→119店(消えた店2.3%) |
| 甲賀米粉たい焼き | 米粉・グルテンフリーの鯛焼き(2020年の1号店から) | 5→33店(2023年6月→2026年10月・キッチンカー4は別)。起点5店のうち高松・東所沢の2店が一覧から消え、その後の姫路辻井・一宮も消えた(告知なし) |
| good knight ice | 夜アイス・パフェのカフェ型(2022年の関大前の夜アイス専門店から) | 2→1店(2023年7月→2026年10月・第三者サイトで照合)。1号店は2024年に天満へ移転し2025年に閉店、残るのは奈良店だけ。加盟店0 |
| CIRCO CRESPELLE | 米粉100%のクレープ(2026年4月の1号店から) | 1→2店(2026年4月→2026年10月。2店目は求人の段階)。消えた店はないが、開業1年超の店もない |
| 卵丸 | ベビーカステラの単品(2024年10月の宝塚本店から。催事はそれ以前から) | 2→2店(2026年1月→2026年10月)。秋葉原店(2025年8月開店)が2026年3月までに閉店し(告知なし)、福岡天神大名店が公式の店舗情報に載った。直営とFCの区別なし |
〔集計 2026-10-17・甲賀米粉たい焼き・good knight ice・CIRCO CRESPELLE・卵丸は10月25日。甲賀米粉たい焼きは公式の一覧の保存版を取得できず本部の告知の店名で、good knight ice・CIRCO CRESPELLE・卵丸は公式の一覧がなく第三者サイト・求人・催事サイトの店名で照合〕
2. 売れ残りの廃棄
不二家は洋菓子の発注を納品の前々日21時に締め、返品を受けません企業公表。
東京商工リサーチは、パン屋の倒産の記事で『賞味期限の短い焼き立てパンは…廃棄率が高くなりがち』と書きます〔第三者報道〕。廃棄の率を出す本部はありません。
- 当サイトの試算では、原価率に廃棄の5ポイントを足すと、ビアードパパの回収は44か月から64か月に、イタリアン・トマトは51か月から76か月に延びます(オーナーが店に立つ地方・生活費控除後。参考)編集部の試算。
3. 卸価格の値決め
- シャトレーゼはロイヤリティなし、京都利休は月5万円の定額で、本部の稼ぎは工場から卸す商品にあります。
- サーティワンは2002年に卸価格を31%下げてロイヤリティ5%・広告3%を入れました企業公表。洋菓子店の倒産は、小麦粉・鶏卵・砂糖・バターの値上がりを価格に移せない店から出ています(帝国データバンク)〔第三者報道〕。販売価格を加盟店が決められると書面で示すのは、サーティワンのフレックスプライス制度だけです企業公表。
4. テナントの退店
- ビアードパパの消えた24店のうち14店、ディッパーダンの16店のうち5店は、イオン系の商業施設の中でした編集部の集計(2026年10月17日)。
- 不二家は施設の賃貸借が終わったときを即時の解約事由とし、ディッパーダンは初回5年以上の定期建物賃貸借を求めます企業公表。業績で閉めたのか施設の都合かは、公開資料では分かりません。
5. 古い収支例
- イタリアン・トマトの募集ページの収支例(30坪で開業資金3,800万円)企業公表は、2019年6月の保存から一字一句変わっていません。
- その間に東京都の最低賃金は1,013円から1,280円に上がりました。公式の店舗検索は2年で104店から85店に減り、新しく載った店は0です企業公表編集部の集計(2026年10月17日)。
見分け方のまとめ
- 公式の一覧の過去の版と今を比べ、消えた店の割合と、新しく載った店の数を数える。
- 法定開示書面がある本部(不二家・サーティワン)は、期首の数・新規・中途終了・期末の数が合うかを確かめる。
- 見出しの『売上保証』『加盟店舗数』を、契約の中身と公式の一覧で確かめ直す。
よくある質問
スイーツのフランチャイズはなぜ失敗するのですか?
調べた22本部では、流行の寿命・売れ残りの廃棄・卸価格の値決め・テナントの退店・古い収支例の5つの経路が見えました。
京都利休は公式の店舗欄が3年で22店から9店に減り、不二家は加盟店の契約の24.9%が3年で中途で終わりました企業公表編集部の集計(2026年10月17日)。
『売上保証』のある本部なら安心ですか?
中身を確かめてください。京都利休の『【売上保証アリ】』は、『月間仕入れ180kg未満だった月はロイヤリティは発生しません』という定額のロイヤリティの免除で、売上を保証するものではありません企業公表。
読み終えたら、次に見る
店が減っていないシャトレーゼ様子見
店の減少なし(804→893店)・判定の理由:採算未確認
店が減っていないビアードパパの作りたて工房様子見
店の減少なし(255→299店)・判定の理由:実績不足
全社を一覧でスイーツ・パン・ベーカリーフランチャイズ22社の比較
判定・初期費用・本部へ払う額・店の増減を同じ表で
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