中華料理・餃子・ちゃんぽん(町中華・餃子専門店・餃子の持ち帰り/無人販売を除く店舗型)の開業ガイド
中華料理・餃子FCの失敗原因|参考例の月商・食材の値上げ・厨房と人手・契約期間・店の減少

編集部の判断
この業態の失敗は、本部が見せる「良い1店」の月商を、自分の店の月商と読むことから始まります。
大阪王将の店舗参考例は月商733.1万円ですが、乗降客数3万人の駅の24坪の1店の数字です〔第三者資料〕。参考例の8割の月商なら、自分が厨房に立っても地方で89か月かかります(物件取得費を足す前)〔編集部の試算・参考〕。出したい場所の近くの加盟店の、13か月目以降の月商を書面で見てから決めてください編集部判断。
もう一つは、食材の値上げです。中華の本部は餃子・麺・たれを売って稼ぎ、その価格を出しません企業公表。値上げは本部から来て、店頭の価格を上げれば客が減ります。王将の既存店は値上げで客単価が8.8%上がり、客数は2.3%減りました〔第三者報道〕。
状況別:編集部ならこうする
| あなたの状況 | 編集部ならこうする |
|---|---|
| 繁盛店を見て加盟を考えている | その店が直営か加盟店か、開店何か月目かを確かめる。加盟店の平均の月商を書面で求める |
| 調理の経験がない | 研修の期間と、研修のあとに1人で鍋をふれるかを本部に聞く。自分が厨房に立てないなら、店長を雇う試算で戻るかを先に見る |
| 契約期間の短い本部を検討している | 更新を本部が断れる事由と、更新のときの条件の変え方を書面で確かめる |
失敗する5つの経路
| 経路 | どの本部に当てはまるか | 見分け方 |
|---|---|---|
| 1. 参考例の月商に届かない | 収支例を出す本部すべて | 近くの加盟店の13か月目以降の月商 |
| 2. 食材の値上げを店が負う | 9本部すべて | 指定品の価格表と改定の決まり |
| 3. 厨房と人手が重い | 大衆中華(餃子の王将・大阪王将) | 型の人時と最低賃金での人件費の検算 |
| 4. 契約が回収より先に切れる | 餃子のかっちゃん(2年)・肉汁餃子のダンダダン(2〜3年) | 更新を拒める事由 |
| 5. 店が減っている | じげもんちゃんぽん | 一覧から消えた店の理由 |
1. 参考例の月商に届かない
- 大阪王将は、参考例の月商(1日195人)なら物件取得費を足しても都市部59か月で戻りますが、その8割(1日156人)では都市部は10年で戻りません〔編集部の試算・参考〕。
- オリオン餃子は、本部の700万円プランの月商のままでは、自分が店に立っても地方の手残りが月25万円で、生活費月25万円に届きません〔編集部の試算・参考〕。
- 本部の数字は「届けば戻る」線で、届く根拠は加盟店の実績にしかありません編集部判断。
2. 食材の値上げを店が負う
本部の収支例の原価率は30〜36%です企業公表〔第三者資料〕。
編集部が置いた悪い端(原価率38%・水道光熱+2ポイント)では、大阪王将は参考例の月商でも都市部で元が取れず、オリオン餃子は標準の水準では地方でも戻りません〔編集部の試算・参考〕。餃子のかっちゃんのハイボール99円・餃子3個199円のような看板価格は、値上げで客数を失いやすい型です〔第三者資料〕編集部判断。
3. 厨房と人手が重い
- 大衆中華は注文ごとに鍋をふるため、人手が重い業態です。
- 大阪王将の収支モデルの人件費30%は、最低賃金で埋めると月約1,500人時で、編集部の大衆中華の型(1,485人時)とほぼ同じです企業公表編集部の試算。オーナーの報酬の余地はなく、自分が厨房に立つ前提でないと回りません。店長を雇うと、参考例の月商でも大阪王将の都市部の回収は68か月です〔編集部の試算・参考〕。
4. 契約が回収より先に切れる
- 餃子のかっちゃんの契約は2年、肉汁餃子のダンダダンは「締結から11か月後から2年か営業開始から3年の早いほう」です〔第三者資料〕企業公表。
- 餃子のかっちゃんの試算の回収は都市部22か月で、初回の契約期間より長い計算です〔編集部の試算・参考〕。
- 更新を本部が断れる事由が分からないまま契約すると、元が取れる前に看板を失いかねません編集部判断。
5. 店が減っている
- じげもんちゃんぽんの一覧は、2025年10月の29店から2026年10月の22店に減りました。
- 消えた7店には、居酒屋の昼だけを借りる「昼の陣」の2店と、ライセンス店の3店が含まれます編集部の集計(2026年10月26日)。
- 上場3社も、加盟店は餃子の王将190→177店、大阪王将299→285店、肉汁餃子のダンダダン37→35店と、どれも増えていません企業公表。
見分け方のまとめ
- 近くの加盟店の、開店13か月目以降の月商を書面で見たか。
- 指定の餃子・麺・たれの価格表と、値上げの決まりが出たか。
- 自分が厨房に立つ前提で、型の人時と最低賃金で人件費を検算したか。
- 契約期間が回収より短いなら、更新を拒める事由を確かめたか。
- 一覧から消えた店の理由を、本部が書面で説明したか。
よくある質問
中華料理・餃子のフランチャイズはなぜ失敗するのですか?
本部が見せる良い1店の月商と、自分の店の月商の差です。
大阪王将の参考例の8割の月商なら、自分が厨房に立っても地方で89か月かかります(物件取得費を足す前)〔編集部の試算・参考〕。食材の値上げと最低賃金の上昇は、その差をさらに広げます。
大手の看板なら安心ですか?
- 看板が大きくても、加盟店の数は増えていません。
- 餃子の王将の加盟店は3年で190店から177店、大阪王将は約15か月で299店から285店です企業公表。
- 看板の力は客を呼びますが、食材の価格と人件費は加盟店が負います。
読み終えたら、次に見る
判定が上位大阪王将条件次第
店 299→285・回収 4年1か月(49か月)・判定の理由:本部費未確定
全社を一覧で中華料理・餃子フランチャイズ9社の比較
判定・初期費用・本部へ払う額・店の増減を同じ表で
回収は各本部の判定に使う条件での試算
RE開業ガイド