居酒屋・焼鳥 フランチャイズ
居酒屋・焼鳥フランチャイズの調査記録(全文)
居酒屋・焼鳥フランチャイズの比較で使った前提・市場の分析・項目ごとの説明を、省かずに載せます。結論と比較表は居酒屋・焼鳥フランチャイズ比較にあります。
業態横断ガイド:閉店率・撤退率|儲かる業種|説明会で聞くべき質問|少ない資金で始める
市場・収益分析の要点と、店の推移の記録
03市場・収益分析
17社を同じ物差しで調べて分かったこと
直近1年に一覧に新しく載った店と消えた店
公式の店舗一覧の直近1年分(区間が9〜15か月の本部)を店名で突き合わせました。直近1年の集計は2本部のみ済みです。2社の中に、一覧に新しく載った店より一覧から消えた店が多い本部はありませんでした。やきとり大吉・養老乃瀧・鮨 酒 肴 杉玉・居酒屋革命 酔っ手羽・ひねり蛇口ハイ 大衆酒泉テルマエ・もつ焼きばんは直近1年分が未集計のため含みません。
1本部(タコとハイボール)は、取得できた最新の区間が1年でない(9か月未満か15か月超)ため除外しました。串焼酒場 八剣伝・串カツ田中・はなの舞・さかなや道場ほかは店舗単位の照合が未実施(総数はIR等で確認)のため含みません。
上:直近1年で一覧の店が増えた本部/下:減った本部。括弧内は起点→終点の店舗数と、一覧に新しく載った店・消えた店の数です(起点+載った−消えた=終点)。一覧の動きで、実際の開店・閉店とは限りません。消えた店には移転・改名を含む場合があります。3年前にあった店がどれだけ残っているかは、市場・収益分析にあります。
黒字に必要な月商は、本部どうしで比べられない
毎月の本部への支払いの総額を確認できた本部がなく(参考扱いの10社は除く)、黒字の境目を本部どうしで並べていません。本部ごとの参考の値は各本部ページにあります。
参考扱いの本部の値は、本部への支払いの未確認分を足すと上がる向きです
初期費用を取り戻すまでの期間(確認できる本部なし)
標準の月商・都市部の試算です。判定に使う回収の期限は5年で、図の縦線が期限です。毎月の本部への支払いの総額と初期費用を確認できた0社のうち、0社は期限内に初期費用を取り戻せません。本部への支払いが非公開・未確定などで参考扱いの10社は、この数に入れていません(本部ページに参考値)。
短いほど早く回収できる(開業から6か月で月商が上がる前提)。確認できた0社をすべて表示。回収は、本部が公表した初期費用(判明分の合計・税抜)で計算しています。物件取得費・内装など開業支出の一部を含まない本部は、実際の回収はさらに延びます(立ち上がりの赤字は月別の試算に入れてあり、予備は回収の対象に入れません)
そのほかの記録
本部費は「ロイヤリティ」ではなく「酒・食材と家賃」で見る
- ロイヤリティは定額(大吉3.3万円・黄金鶏5.5万円・オカマ始めました6万円か8万円)、売上の3〜5%、八剣伝・チムニーのように売上が少ない月でも一律10万円の最低額がある形まで分かれます企業公表。
- ただ、どれも本部に毎月払う額の一部でしかありません。
| 本部 | 本部への定額・率 | 酒・食材・家賃の流れ |
|---|---|---|
| 八剣伝 | 月商250万円まで5%・200万円以下は一律10万円 | 原則として本部か指定の供給業者から原材料を買う |
| チムニー | 334万円未満は一律10万円・以上は3% | 自社物流の食材、本部が借りた店の転貸の賃料・使用料 |
| 養老乃瀧 | 加盟賦課金 月最大5万円(税抜) | 食材・酒類・備品を本部の物流で提供 |
| やきとり大吉 | ロイヤリティ3.3万円 | リースは本部所有の店の家賃・使用料を本部に払う(収支モデルで合計38万円) |
企業公表
店の減り方と、表示の食い違い
八剣伝の本部マルシェは、開示書面で加盟店が2021年3月の261店から2024年3月の216店に減り、3年で60店(起点の23.0%)の契約が中途で終わりました。養老乃瀧は、Web Archiveに詳細ページが残る173店のうち40店が今の一覧になく、一覧は169店です企業公表編集部の集計(2026年10月17日)。
伸びている一覧の中でも、店は入れ替わっています。タコとハイボールは2022年5月の28店から31店に増えましたが、そのうち10店が消え、本部のお知らせは「閉店」とだけ書きます。今の一覧には9月末に閉店した店も残っています企業公表編集部の集計(2026年10月20日)。店の数ではなく、消えた店の理由を先に聞いてください編集部判断。
- 京都たこ壱は、2023年1月の公式の店舗紹介6店が全部残り、一覧は9店に増えました。ただFC1号店は2025年8月に開いた椎名町店で、月商300万円(税込)の収支例は直営店の値です企業公表編集部の集計(2026年10月24日)。加盟店の1年分の数字が出るまで、資料を取る段階にとどめてください編集部判断。
- Bシリーズは、人の採用から日々の運営まで本部に任せる焼鳥店のFCです。2025年11月に募集を始め、FC店は2026年8月以降に開いた青山・今池・中目黒の3店です。根拠の数字は直営のモデル店1店(大阪・17席・月商約500万円)だけです企業公表編集部の集計(2026年10月24日)。店の人の人件費は「稼働人件費」として本部に払う形で、その算定が出ていません。任せる型ほど、本部に払う額の内訳がそのまま手残りを決めます。
- 公式は開業費用を物件取得を含めて2,500万〜4,000万円、回収を3年〜とし、収益の保証はしないと書きます企業公表。内訳とFC店の1年分の数字が出るまで、2,500万円以上を預けないでください編集部判断。
- 食い違いが決定的なのは大吉とオカマ始めましたです。大吉は『全国約500店舗』に対し公式の店舗データが466店で、2023年12月の496店から純減しています。オカマ始めましたは、同じページの開業資金の見出しと内訳の合計、営業利益と費目の差し引きが合いません企業公表編集部の集計(2026年10月17日)。
人手と深夜
- 居酒屋は夜の数時間に売上が集まり、22時以降の人手には25%の深夜割増がかかります。本部の収支例の人件費の比率は、テルマエ21%(セルフ注ぎ)から杉玉30%まで開き、大吉は店主夫婦の労働を人件費に入れていません。京都たこ壱の収支例の人件費は全員アルバイトで、店長の給与もオーナーの取り分も入っていません企業公表。当サイトは型ごとの必要人時を東京都の最低賃金と深夜割増で埋めて計算しました編集部判断。
- 大吉の型は、夫婦2名で立てば生活費を引いても18か月で戻りますが、オーナー1名では地方の月の手残りが20万円で生活費に届きません(試算)。
まだ分からないこと(全本部)
- 候補の立地の類似店の直近3年の月商・客数・客単価・席数(加盟店の平均と下位の店)。
- 酒類・食材の仕入れ先の指定、卸価格、改定の決まり。
- 最低ロイヤリティ・定額の本部費と、本部が持つ店の家賃・使用料の内訳。
- 営業時間(午前0時以降の営業)と深夜酒類提供の届出、接待の線引き、セルフ注ぎ・飲み放題の年齢確認。
- 総額の前提(居抜きかスケルトンか)と、撤退時の原状回復・内外装の帰属・解約金。
- 契約期間・中途解約・テリトリー。