条件から候補を絞る

ラーメン フランチャイズ

ラーメンフランチャイズの調査記録(全文)

ラーメンフランチャイズの比較で使った前提・市場の分析・項目ごとの説明を、省かずに載せます。結論と比較表はラーメンフランチャイズ比較にあります。

業態横断ガイド:閉店率・撤退率|儲かる業種|説明会で聞くべき質問|少ない資金で始める

前提の説明と試算の記録

『全国220店舗』『約150店舗』は本当か

本部説明
天下一品天下一品の募集ページは『全国200店舗以上』『220店舗を超える』と書き、同じサイトの会社概要は193店です〔企業公表〕。
くるまやラーメンくるまやラーメンは店舗一覧のページに『約150店舗』と書いたまま、その一覧の店は142店から134店に減っています編集部の集計(2026年10月12日)。

2023年12月の公式一覧216店のうち33店が今の一覧になく、一覧は192店に減りました編集部の集計(2026年10月12日)。花月嵐の募集サイトは『国内外230店舗以上』、法定開示書面は220店、国内の加盟店は134店から123店に減りました〔企業公表〕。

編集部の結論はこうです。古い店舗数のまま一覧が減っている本部は、加盟店に見せる数字の管理が甘い本部です。 この3本部は「おすすめしない」にしました。一覧が伸びている麺屋こころの『国内50店舗以上のフランチャイズ店』は、同じ古い表記でも「様子見」までです。

市場・収益分析の要点と、店の推移の記録

03市場・収益分析

11社を同じ物差しで調べて分かったこと

1

照合の起点から現在までで、一覧に新しく載った店より消えた店が多い本部がある

公式の店舗一覧を、本部ごとに照合の起点と現在で店名・住所で突き合わせました(期間は本部ごとに違い、約1.4〜4.2年)。直近1年の区切りで店名を突き合わせて集計できた本部は、11本部中0本部です。そのため、この図は照合の起点から現在までの増減です(編集部の判断の「この1年」の表は、一部の本部について一覧を別に数えた値で、対象の本部数を表に書いています)。一覧に新しく載った店より、一覧から消えた店が多い本部が3社ありました。

天下一品(36都府県の照合(山形県を除く))は一覧に新しく載った店9店・一覧から消えた店33店です。横浜家系ラーメン 町田商店・らあめん花月嵐は店舗単位の照合が未実施(総数はIR等で確認)のため含みません。

京都北白川ラーメン魁力屋+75店(121→196店・載79・消4)
東京油組総本店+42店(61→103店・載42・消0)
蔵出し味噌 麺場 田所商店+33店(166→199店・載46・消13)
横浜家系ラーメン 壱角家+27店(115→142店・載34・消7)
くるまやラーメン−8店(142→134店・載2・消10)
8番らーめん−1店(114→113店・載0・消1)

上:照合の起点から現在までで一覧の店が増えた本部/下:減った本部。括弧内は起点→終点の店舗数と、一覧に新しく載った店・消えた店の数です(起点+載った−消えた=終点)。一覧の動きで、実際の開店・閉店とは限りません。消えた店には移転・改名を含む場合があります。

2

黒字に必要な1日の客数は、本部どうしで比べられない

毎月の本部への支払いの総額を確認できた本部がなく(参考扱いの6社は除く)、黒字の境目を本部どうしで並べていません。本部ごとの参考の値は各本部ページにあります。

参考扱いの本部の値は、本部への支払いの未確認分を足すと上がる向きです

3

初期費用を取り戻すまでの期間(確認できる本部なし)

標準の1日の客数・都市部の試算です。判定に使う回収の期限は5年で、図の縦線が期限です。毎月の本部への支払いの総額と初期費用を確認できた0社のうち、0社は期限内に初期費用を取り戻せません。本部への支払いが非公開・未確定などで参考扱いの6社は、この数に入れていません(本部ページに参考値)。

短いほど早く回収できる(開業から6か月で1日の客数が上がる前提)。確認できた0社をすべて表示。回収は、本部が公表した初期費用(判明分の合計・税抜)で計算しています。物件取得費・内装など開業支出の一部を含まない本部は、実際の回収はさらに延びます(立ち上がりの赤字は月別の試算に入れてあり、予備は回収の対象に入れません)

市場・収益分析レポート11社の店舗数の増減・損益分岐・回収期間・本部の体制をすべて見る(約10分)

そのほかの記録

人手と最低賃金

東京の最低賃金は2026年10月から1,280円です〔行政資料〕。

20坪の店を1日15時間・常時2人+ピーク1人で回すと月1,080人時で、会社負担を入れて約159万円です〔編集部の試算〕。天下一品の20坪モデルの人件費155万円とほぼ同じで、店長の給与もオーナーの取り分も入る余地がありません〔企業公表〕。

  • 当サイトの式で、天下一品の20坪の店に自分が立ち、1日190人・都市部なら、労働報酬込みの手残りは月98万円です〔編集部の試算・参考〕。店長(社員・会社負担込み月34.5万円)を雇うと店の利益は月64万円、回収は61か月です〔編集部の試算・参考〕。この業態の「条件次第」は、オーナー本人が厨房に立つ条件に限りました。

倒産と居抜き

  • ラーメン店の倒産は2024年に79件で過去最多、2025年60件、2026年1〜9月56件です(帝国データバンク)〔第三者報道〕。売却案件のラーメン店の譲渡希望額は中央値840万円(TRANBIの72件)で、新規加盟の総額(760万〜7,421万円)より安い居抜きが常に出ています〔第三者資料〕編集部の集計(2026年10月12日)。
  • FC店と書かれた11件の年商帯は『2,500万〜5,000万円』が8件です〔第三者資料〕編集部の集計(2026年10月12日)。その下端の月商189万円(税抜)を当サイトの式に入れると、ギフトのプロデュース店の型でも月99万円の赤字です〔編集部の試算・参考〕。本部の収支例の月商は、売りに出た店の上のほうの水準です。