生パスタ・パスタ専門店 フランチャイズ
生パスタ・パスタ専門店フランチャイズの調査記録(全文)
生パスタ・パスタ専門店フランチャイズの比較で使った前提・市場の分析・項目ごとの説明を、省かずに載せます。結論と比較表は生パスタ・パスタ専門店フランチャイズ比較にあります。
業態横断ガイド:閉店率・撤退率|儲かる業種|説明会で聞くべき質問|少ない資金で始める
市場・収益分析の要点と、店の推移の記録
03市場・収益分析
8社を同じ物差しで調べて分かったこと
照合の起点から現在までで、一覧に新しく載った店より消えた店が多い本部がある
公式の店舗一覧を、本部ごとに照合の起点と現在で店名・住所で突き合わせました(期間は本部ごとに違い、約1.6〜2年)。直近1年の区切りで店名を突き合わせて集計できた本部は、8本部中0本部です。そのため、この図は照合の起点から現在までの増減です(編集部の判断の「この1年」の表は、一部の本部について一覧を別に数えた値で、対象の本部数を表に書いています)。一覧に新しく載った店より、一覧から消えた店が多い本部が1社ありました。
カプリチョーザは一覧に新しく載った店7店・一覧から消えた店8店です。北海道小麦の生パスタ 麦と卵は店舗単位の照合が未実施(総数はIR等で確認)のため含みません。
上:照合の起点から現在までで一覧の店が増えた本部/下:減った本部。括弧内は起点→終点の店舗数と、一覧に新しく載った店・消えた店の数です(起点+載った−消えた=終点)。一覧の動きで、実際の開店・閉店とは限りません。消えた店には移転・改名を含む場合があります。
黒字に必要な月商は、本部どうしで比べられない
毎月の本部への支払いの総額を確認できた本部がなく(参考扱いの6社は除く)、黒字の境目を本部どうしで並べていません。本部ごとの参考の値は各本部ページにあります。
参考扱いの本部の値は、本部への支払いの未確認分を足すと上がる向きです
初期費用を取り戻すまでの期間(確認できる本部なし)
標準の月商・都市部の試算です。判定に使う回収の期限は5年で、図の縦線が期限です。毎月の本部への支払いの総額と初期費用を確認できた0社のうち、0社は期限内に初期費用を取り戻せません。本部への支払いが非公開・未確定などで参考扱いの6社は、この数に入れていません(本部ページに参考値)。
短いほど早く回収できる(開業から6か月で月商が上がる前提)。確認できた0社をすべて表示。回収は、本部が公表した初期費用(判明分の合計・税抜)で計算しています。物件取得費・内装など開業支出の一部を含まない本部は、実際の回収はさらに延びます(立ち上がりの赤字は月別の試算に入れてあり、予備は回収の対象に入れません)
そのほかの記録
店は消えていない。古いのは収支例のほう
| 本部 | 起点 → 今 | 消えた店 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 洋麺屋五右衛門 | 219 → 237 | 9(4.1%) | 様子見 |
| カプリチョーザ | 96 → 95 | 8(8.3%) | 様子見 |
| ポポラマーマ | 75 → 76 | 4(5.3%) | 様子見 |
| スパゲッティーのパンチョ | 40 → 52 | 4(10%) | 様子見 |
| HOME'S PASTA | 6 → 14 | 0 | 条件次第 |
編集部の集計(2026年10月25日)
照合した5本部のうち、一覧が減ったのはカプリチョーザだけで、それも1店の純減です。店の残り方で見送る本部はありません。問題は数字の古さです。ポポラマーマの収支例(月商550万円・営業利益60万円)は2019年4月の保存版と同じ数字のままです編集部の集計(2026年10月25日)。
- その後、東京都の最低賃金は985円(2018年10月から)から1,280円(2026年10月から)に上がり、輸入小麦の政府売渡価格は2026年10月期だけで12%上がりました行政資料。
編集部の結論:パスタ専門店の本部選びは、店の消え方より「その収支例がいつの数字か」で決まります。作成日の書かれていない収支例は、今の時給と原価で引き直してから使ってください編集部判断。
HOME'S PASTA:条件次第は地方駅前の1つの型だけ
- HOME'S PASTAは、立地の型ごとに月商を出す唯一の本部です(郊外600万・地方駅前800万・大都市1,200万円)企業公表。標準モデルの地方駅前の月商727万円(税抜)で店長を雇うと、地方の家賃で月152万円が残り、家賃10か月分を足した回収は36か月です(試算)。
| 同じ地方駅前の店で | 回収(店長を雇う・物件取得費を足す) |
|---|---|
| 標準の月商 | 36か月(地方・店長を雇う・物件取得費(家賃10か月分)を足した(別の仮定)・参考) |
| 原価率35%・水道光熱7% | 53か月(地方・店長を雇う・原価率35%と水道光熱7%・物件取得費(家賃10か月分)を足した(別の仮定)・参考) |
| 月商−20% | 66か月(地方・店長を雇う・月商−20%・物件取得費(家賃10か月分)を足した(別の仮定)・参考) |
| 夜の売上が半分 | 82か月(地方・店長を雇う・夜の売上が半分(夜の人時は減らない)・物件取得費(家賃10か月分)を足した(別の仮定)・参考) |
条件次第にしたのは、この1つの型に限ってです。原価率と本部から買うスープ・ソースの価格は非公開で、原価が35%に寄れば期限ぎりぎり、月商が2割落ちれば期限を超えます。
注意:都市部の家賃で地方駅前並みの月商しか取れない物件、郊外ロードサイドの物件は条件に入りません。都市部は物件取得費を足して49か月です(試算)。
老舗の2本部:数字が古いか、幅の下で戻らない
- ポポラマーマは、生パスタの工場をグループに持ち、加盟条件と収支例を公式に出す数少ない本部です企業公表。ただ、その収支例の月商500万円(税抜)で、今の最低賃金で人時を置くと、店長を雇う地方の店に月14万円しか残りません(試算)。5年で戻すには地方でも月商616万円が要ります。
- カプリチョーザは、標準月商を「約800万〜1,000万円」と幅で出します企業公表。下の端で店長を雇うと、地方でも物件取得費を足して117か月かかります。上の端なら44か月です(試算)。どちらの月商に近いかを決める加盟店の平均月商は出ていません。
編集部の結論:老舗の看板は、店の数では安心材料になりますが、採算の根拠にはなりません。加盟店の平均月商と今の収支例が出るまで、資料の比較にとどめます編集部判断。
店が増えている2本部:総額が出ない
- 洋麺屋五右衛門は一覧が219店から237店に増え、スパゲッティーのパンチョは40店から52店に増えました編集部の集計(2026年10月25日)。どちらも採算の判断に要る数字が欠けています。
- 五右衛門:加盟金300万円・ロイヤリティ2%+商品管理費2%・初回10年の契約は公式に出ますが、総投資額・収支例・月商がありません企業公表。運営は星乃珈琲店と同じ日本レストランシステムで、星乃珈琲店も建物・内装の額を出していません。
- パンチョ:条件は比較サイトが2023年に引用した数字だけで、公式の募集ページの本文は読めません〔第三者資料〕。麺は前日に茹で置きする太麺で、茹で置きの麺は嘔吐型の食中毒の原因になりやすい食品です行政資料。
新しい3本部:加盟店の実績と本部費が足りない
| 本部 | FC募集の開始 | 足りないもの |
|---|---|---|
| 麦と卵 | 2025年1月 | 加盟店の開業・初期費用の総額 |
| ズッパ | 2025年3月 | 加盟店の開業・内装と厨房の費用 |
| おいしいパスタ | 2025年5月 | ロイヤリティ・月の費用のすべて |
企業公表
麦と卵は店内製麺の駅ナカの直営店で平均月商700万円と説明しますが、募集から1年9か月で加盟店の開業を確かめられません〔第三者資料〕。ズッパは費用の表を公式に出す一方で、FAQの答えを本部自身が「AIが自動生成」と注記しています企業公表。おいしいパスタは監修シェフの名前を集客の柱にし、「限定5社」「今だけ加盟金0円」の表示が1年4か月変わっていません編集部の集計(2026年10月25日)。
注意:期限の書かれない「限定」「今だけ」の募集は、契約を急ぐ理由になりません。監修者の名前を看板にする本部は、監修契約が切れたときの屋号とレシピの扱いを書面で確かめてください編集部判断。
夜の売上が半分になると
| 本部(型) | 夜の割合 | 標準の月の営業利益 | 夜が半分のとき |
|---|---|---|---|
| HOME'S PASTA(テーブル店) | 40% | 119万円 | 31万円 |
| パンチョ(ナポリタン) | 30% | 157万円 | 87万円 |
| 麦と卵(小型) | 35% | 119万円 | 51万円 |
| ズッパ(小型) | 35% | 14万円 | −25万円 |
都市部の家賃・店長を雇う・標準の月商(試算)。夜の割合は、公表する本部がないため型ごとに置いた編集部の仮定です編集部判断。夜の売上が半分でも、夜の営業を続ける限り夜の人手は減らない前提で計算しています。
編集部の結論:パスタ専門店の物件は、昼の人通りより夜の客が来るかで選びます。候補の物件では、近くの同じ価格帯の店の夜の客数を自分で数えてください編集部判断。