ボクシング・キックボクシング・格闘技系フィットネス(サーキット型・暗闇型含む)の開業ガイド
ボクシングフィットネスFCの失敗原因|常駐の人件費で利益が消える・会員が集まらない・騒音・流行の反動・けがの事故

編集部の判断
この業態の失敗は、本部の収支例の人件費を、自分の店の営業時間で検算しないことから始まります。
9ROUNDの収支例の人件費41.6万円は、最低賃金で1日約9.4時間の1人分です企業公表。営業中1名常駐(12時間)+店長で置き直すと、本部の収支例の300人でも店長を雇って地方で−2.5万円、人件費を本部の収支例の値に戻しても標準の240人では10年で戻らないです(試算・参考)。
本部の例の会員数と人件費を両方そのまま信じる計画は、勧めません編集部判断。
状況別:編集部ならこうする
| あなたの状況 | 編集部ならこうする |
|---|---|
| 本部の収支例で回収3〜4年と見せられた | 営業時間×常駐人数×最低賃金×1.15で人件費を置き直し、会員数を収支例の0.6倍と0.8倍で計算し直す。収支例の人件費が自分の営業時間で足りるかを書面で聞く |
| 商業施設の区画を勧められた | 同じ館・半径1kmの24時間ジムと会費を並べる。9ROUNDの1人6,297円(本部の収支例から)は24時間ジムの中価格帯と重なる企業公表 |
| 本部が採用・運営を代行する型(ZEAL・b-monster)に惹かれた | 派遣スタッフの費用か運営委託料の形(給与・委託・売上連動)と支払先を書面で出させる。出ない本部は見送る |
経路1:常駐の人件費が会員数に関わらずかかり、会員が集まらない月に赤字が積み上がる
| 本部 | 黒字に要る会員(地方・店長を雇う) | 5年で戻るのに要る会員(地方・店長を雇う。物件取得費が入らない本部は家賃10か月分を足す) |
|---|---|---|
| 9ROUND | 306人(地方・店長を雇う・トレーナーは常駐の人時・参考) | 390人 |
| UBX | 137人(地方・店長を雇う・トレーナーは常駐の人時・参考) | 185人 |
(試算・参考。会員数の水準と常駐の人時は編集部の仮定。UBXは本部の損益分岐に合わせて月50万円の費用を足した。ZEALはパーソナル型で、黒字に要る稼働率は人を雇って地方16%)
営業中に常駐するトレーナーの人時は、会員が半分でも減りません。9ROUNDは会員−20%で、店長を雇う地方の回収が10年で戻らない、UBXは118か月です(試算・参考)。
経路2:サンドバッグの音と振動で物件を出られる・開業後に苦情を受ける
- 階下の飲食店から振動・騒音の苦情を受けた相談(4cmのマットを敷いた上で、サンドバッグの取り付けを変えたことが原因)と、開業者の体験談(換気扇を塞ぐ・吊り方を変える・壁天井床に防音材を入れても完全には消えない)があります〔第三者資料〕。
- 防音・防振の工事を初期費用の内訳に名指しする本部はなく、出店できる物件の条件(階・床の耐荷重・下の階の用途)を公開する本部もありません企業公表。
経路3:流行の反動と、海外マスター契約の終了
| 本部 | 説明 |
|---|---|
| 9ROUND | 9ROUNDは2021年に『2026年までに国内100店』としましたが今の一覧は16店で、2023年10月の13店のうち4店(上里・名古屋東・玉島・札幌狸小路)が消えました企業公表編集部の集計(2026年10月26日)。 |
| b-monster | 暗闇ボクシングは2016〜2019年に広がり、b-monsterはコロナ後に会員が減って複数店が赤字になり、2024年に事業譲渡、2025年に全店黒字化と報じられました〔第三者報道〕。 |
9ROUND(米国・JWI)とUBX(豪州・UBX JAPAN)は日本のマスターが契約の相手で、マスター契約が終わったときに加盟店が看板を使い続けられるかを公開していません企業公表。フィットネスクラブの倒産は2026年1〜8月で26件と過去最多のペースです〔第三者報道〕。
経路4:全店利用の会費の取り合いと、同じチェーン・24時間ジムとの競合
- RANGER GYMの加盟店オーナーは『本部ジム所属の会員様がうちのジム(FC)を頻繁に利用し、会費は別のジムに入ってしまう』と書き、他店利用1回500円・移籍料の精算があるのに『会員の所属奪い合いは必ず店舗間でのトラブルの原因になる』と懸念しています企業公表。
- UBXにも他店利用(DROP IN)があります企業公表。
- テリトリーを契約条件として公開する本部はありません企業公表。
9ROUNDの1人6,297円(本部の収支例から)は24時間ジムの中価格帯と重なり、同じ商業施設に24時間ジムが入りやすい型です企業公表編集部判断。
経路5:けがの事故と前払いの返金で、店が苦情を受ける
| 本部 | 説明 |
|---|---|
| RANGER GYM | キックボクシングのマススパーリング中に顔面を殴打され頸髄損傷を負った事案の裁判例(大阪地裁平成28年・大阪高裁平成29年)があり、相手と打ち合うジム型(RANGER GYM)とキッズクラスはその型です〔第三者資料〕。 |
| UBX | 賠償責任保険を募集ページに書く本部はなく、ZEALは『ダイエット2か月プラン275,000円』を売りながら『納入済みの利用料は原則返金いたしません』と書き、UBXはキャンペーンの最低期間未満の退会に退会手数料39,600円です企業公表。 |
消費者安全調査委員会の報告書(2026年5月27日)は、事故情報データバンクの196件のうち81件(41%)が治療1か月以上と書きます行政資料。規約は本部が作り、苦情と返金の責任は店が受けます。
失敗を避ける順番
- 営業時間×常駐人数×最低賃金×1.15で人件費を置き直し、本部の収支例の人件費と比べる。
- 近くの加盟店の開業1年後の会員数と月の退会率を、本部の書面で出させる。
- 候補物件の下の階の用途・床の耐荷重・管理規約を確かめ、防音の見積もりを別に取る。
- 保険・スパーリングの決まり・会員規約の返金・全店利用の精算・(海外ブランドは)マスター契約の終了時の扱いを書面で確かめる。
根拠にしたデータ
- 店の照合:公式の店舗一覧の過去と今の店単位の照合(5本部)
- 売却案件:編集部の売却案件の集計
- 事故:消費者安全調査委員会の報告書の原文、日弁連の資料の裁判例
- 試算:編集部の収支モデル
よくある質問
ボクシングフィットネスのフランチャイズはやめたほうがいいですか?
本部の収支例の会員数と人件費を前提にした計画なら、やめたほうがいいと編集部は考えます。
営業中1名常駐+店長で置き直すと、9ROUNDは本部の収支例の300人でも店長を雇って地方で−2.5万円です(試算・参考)。営業中の配置と人件費、近くの加盟店の会員数が書面で確かめられ、毎月の本部費の全額が出る本部だけが検討の余地があります編集部判断。
本部が採用と運営を代行するなら、人の心配は要りませんか?
人の心配は減りますが、費用の心配が増えます。ZEALの派遣スタッフの費用の形、b-monsterの運営委託料はどちらも非公開です企業公表。人件費の中心を本部に預ける型で、その料金が出ない間は収支を計算できません編集部判断。
読み終えたら、次に見る
店が減っていないZEAL BOXING FITNESS様子見
店の減少なし(56→69店)・判定の理由:実績不足
店が減っていないPERSONAL MITT様子見
店の減少なし(11→21店)・判定の理由:本部費未確定
全社を一覧でボクシングフィットネスフランチャイズ7社の比較
判定・初期費用・本部へ払う額・店の増減を同じ表で
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