ボクシング・キックボクシング・格闘技系フィットネス(サーキット型・暗闇型含む)フランチャイズ 市場・収益分析
ボクシングフィットネスFC7本部のトレーナーの常駐・会員数・店の残り方の調査
エグゼクティブサマリー(3分で読める要約)
調査日は2026年10月26日です。この調査の「会員数」は、月会費を払う会員の数で、サーキット・ジム型は本部の収支例の会員数×0.6・0.8・1.0(標準は0.8倍)、パーソナル型はトレーナーの売れた時間(1人月150時間×稼働率40%・62%・80%)÷月4回で置きます。
主の試算は店長(サーキット・ジム型)かトレーナー全員(パーソナル型)を雇う形で回収を数え、オーナーが店長・トレーナー1人分として立つ形は生活費月25万円を引いた回収として並べます。
| 見たこと | 結果 |
|---|---|
| 費用の公開 | 初期費用と毎月の本部費の両方を公式かポータルに書くのは、9ROUND・UBX・ZEAL。RANGER GYMは初期費用だけ、ビューティーキックスは本部への支払いだけ、b-monster・PERSONAL MITTは全部非公開企業公表 |
| 毎月の本部への支払いの確かさ | 「金額・支払条件を確認」の本部は0。試算した3本部はすべて参考(順位なし) |
| 営業中の配置 | 無人営業を示す本部は0。9ROUNDの収支例の人件費41.6万円は最低賃金で1日約9.4時間の1人分、RANGER GYMは『トレーナー2〜3名が必要』、ZEAL・b-monsterは本部が採用・派遣か運営を代行企業公表 |
| 店の残り方 | 5本部を店単位で照合。9ROUNDは13店のうち4店(30.8%)が消え一覧は16店に純増、ZEALは5か月で56店のうち6店(10.7%)が消え69店、UBX・RANGER GYMは消えた店0、PERSONAL MITTは2店編集部の集計(2026年10月26日) |
| けがと保険 | 消費者安全調査委員会の報告書(2026年5月)の196件のうち41%が治療1か月以上。賠償責任保険を募集ページに書く本部は0行政資料企業公表 |
| 処分・訴訟 | Web検索で、7本部の名前の措置命令・事故の判決は見つからない(消費者庁・裁判例検索の照合は未実施) |
会員数と月会費
| 本部 | 月会費(公表) | 型 | 黒字に要る会員数(都市部/地方・店長を雇う) |
|---|---|---|---|
| 9ROUND | 1人6,297円(本部の収支例の月売上÷会員数・代替値) | サーキット型・30坪 | 381人(都市部・店長を雇う・トレーナーは常駐の人時・参考)/306人(地方・店長を雇う・トレーナーは常駐の人時・参考) |
| UBX | 月8回24,200円(税込。月4回15,400円・通い放題26,400円) | サーキット型・45坪 | 165人(都市部・店長を雇う・トレーナーは常駐の人時・参考)/137人(地方・店長を雇う・トレーナーは常駐の人時・参考) |
| ZEAL | 月4回36,080円(税込。1回8,200円税抜) | パーソナル型・15坪・トレーナー2名 | 23人(都市部・トレーナーを全員雇う(業務委託)・参考)/12人(地方・トレーナーを全員雇う(業務委託)・参考)(稼働率31%/16%) |
(試算・参考。店長を雇い常駐のトレーナーの人時を払った店の営業利益が0になる会員数。ZEALはトレーナーを全員雇う。月会費は税込・税区分不明の料金を1.1で割った税抜で計算)
退会率・継続の実数を公表するのは、b-monster(月次継続率94%=月6%の退会)とZEAL(6か月以上継続率88%)だけです企業公表。損益分岐を公開するのはUBX(約200名)とZEAL(会員63人・2024年6月調べ)で、UBXの損益分岐は当サイトの式(137人〜165人)より悪く、月50万円の費用を足して寄せました(試算)。
お金の流れ
月の利益 = 会員数×月会費 − 本部への支払い − 店長の人件費 − 営業中の常駐のトレーナーの人時(1日の時間×30日×最低賃金1,280円×1.15)− 家賃 − 退会の補充の集客費 − 決済 − 光熱・通信・消耗品・保険
試算した3本部
| 本部 | 標準の会員数 | 月の利益(地方・雇う) | 回収(地方・雇う) | 初期費用 |
|---|---|---|---|---|
| 9ROUND | 240人 | −31.1万円 | 10年で戻らない(地方・店長を雇う・トレーナーは常駐の人時・参考) | 1,650万円(物件取得費は別。足すと10年で戻らない(地方・店長を雇う・トレーナーは常駐の人時・物件取得費(家賃10か月分)を足した・参考)) |
| UBX | 200人 | 119.6万円 | 46か月(地方・店長を雇う・トレーナーは常駐の人時・参考) | 4,500万円(公表の下限) |
| ZEAL | 47人 | 61万円 | 24か月(地方・トレーナーを全員雇う(業務委託)・参考) | 1,230万円(ポータル3通りの上限) |
(試算・参考。会員数の水準と常駐の人時は編集部の仮定で、本部費が「金額・支払条件を確認」の本部はなく、順位は付けない。b-monster・RANGER GYM・PERSONAL MITT・ビューティーキックスは費用か本部費が非公開で試算しない)
9ROUNDは、人件費を本部の収支例の41.6万円に置き換えると、収支例の300人で地方43.4万円・回収54か月、標準の240人では14.8万円・10年で戻らないです(別の仮定・試算)。本部への支払いの売上比は9ROUND(定額)が13.2%、UBXが8%、ZEALが5%です(試算)。
器具の入替え
| 本部 | 器具の額(公表) | 7年で入れ替える積み立て(月) | 積み立てを引いた地方の月の利益 |
|---|---|---|---|
| 9ROUND | 563万円(スターティングパッケージ) | 6.7万円 | −37.8万円 |
| UBX | 650万円(機器・設備一式) | 7.7万円 | 111.9万円 |
| ZEAL | 約110万円(器具・備品) | 1.3万円 | 59.7万円 |
(試算。耐用年数を公表する本部はなく、84か月は24時間ジム・マシンピラティスと同じ仮定。回収には入れない)
売却案件との差
BATONZのキックボクシングジムの売却案件3件の希望額は300万〜950万円で、どれも売上1,000万円以下の小さなジムです〔第三者資料〕編集部の集計(2026年10月26日)。初期費用(9ROUND約1,650万円・UBX 4,500万円〜)に比べ、売るときに戻る額は小さく、内装・防音の工事の費用は戻らないとみるのが安全です編集部判断。
法人で加盟する場合:全員雇用と2店の資金の重なり
主の試算は店長を雇う形(サーキット・ジム型)とトレーナーを全員雇う形(パーソナル型)で、法人が人を雇って任せる形そのものです。UBXは法人のみの募集で、この試算の値をそのまま使えます。管理部門費(本社の人件費・会計)と、2店目の開業時の資金の重なりは試算に入れていません(未対応)。
店の増減
| 本部 | 照合の起点 → 今 | 消えた店 |
|---|---|---|
| 9ROUND | 2023年10月 13店 → 16店 | 4店(30.8%。上里・名古屋東・玉島・札幌狸小路) |
| UBX | 2023年12月 3店 → 9店 | 0店 |
| ZEAL | 2026年5月 56店 → 69店 | 6店(10.7%・5か月) |
| RANGER GYM | 2023年12月 9店 → 14店 | 0店 |
| PERSONAL MITT | 2023年8月 11店 → 21店 | 2店(18.2%) |
(公式の店舗一覧の過去と今の店名の照合編集部の集計(2026年10月26日)。b-monsterは一覧がJavaScriptで描かれ照合できず本部の発表の数(2024年1月に海外含め11店→2025年9月に国内7店→9スタジオ)、ビューティーキックスは加盟店の一覧がない。消えた店は閉店と同じではない)
9ROUNDは2021年に『2026年までに国内100店』、ZEALは2024年に『2028年3月に500店』、UBXは2023年に『10年で145店』の計画を発表しました企業公表。計画と実績の差は判定の材料にしませんが、海外ブランド(9ROUND・UBX)の出店計画はマスター契約の出店義務の可能性があり、終了時の扱いは非公開です企業公表編集部判断。
フィットネスクラブの倒産は2026年1〜8月で26件と過去最多のペースです〔第三者報道〕。
条件別の候補
7本部のどれも、毎月の本部への支払いが「金額・支払条件を確認」になっていません企業公表。
試算のある3本部はすべて参考(順位なし)で、おすすめも条件次第もありません。
様子見の本部
- 9ROUND(採算未確認):本部費と初期費用は分かるが、営業中1名常駐+店長で置くと本部の収支例の300人でも地方で店長を雇って−2.5万円(試算・参考)。常駐の人時が編集部の仮定のため、採算が合わないとは決めない。起点13店の30.8%が消えた理由も分からない。
- UBX(実績不足・法人限定):地方で人を雇うと46か月だが、加盟店は目白の1店(2025年秋)だけ。
- ZEAL(実績不足):地方で人を雇うと24か月だが、一覧の半分が開業1年超かを確かめられず、派遣スタッフの費用の形も未確認。会員規約の『原則返金しない』と2か月275,000円のプランは見送る条件企業公表。
- b-monster・RANGER GYM・PERSONAL MITT(本部費未確定):毎月の本部への支払いが非公開で試算できない。
- ビューティーキックス(実績不足):既存の施設に足すライセンス型で加盟店が確かめられず、総額も非公開。
下振れしたらどうなるか
共通のストレス(会員−20%・単価−10%・人件費+10%・立ち上がり2倍・同時)を、店長かトレーナーを雇う地方の標準の水準に当てました。
| 本部 | 基準 | 会員−20% | 単価−10% | 人件費+10% | 立ち上がり2倍 | 同時 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9ROUND | 10年で戻らない(地方・店長を雇う・トレーナーは常駐の人時・参考) | 10年で戻らない | 10年で戻らない | 10年で戻らない | 10年で戻らない | 10年で戻らない |
| UBX | 46か月(地方・店長を雇う・トレーナーは常駐の人時・参考) | 118か月 | 70か月 | 52か月 | 55か月 | 10年で戻らない |
| ZEAL | 24か月(地方・トレーナーを全員雇う(業務委託)・参考) | 32か月 | 31か月 | 26か月 | 28か月 | 53か月 |
(試算・参考。立ち上がり2倍はRANGER GYMの『1年後120名・7年目380名』の遅い積み上がりを受けて、マシンピラティスの1.5倍より長くした。物件取得費が入らない9ROUNDは家賃10か月分を足していない基準の回収)
この分析の限界
- 会員数の水準(本部の収支例の0.6〜1倍)、営業中の常駐の人時(1日12〜26時間)、退会率(月5%)、集客費(1人1.5万円)は編集部の仮定で、加盟店の実績を公表する本部はありません。
- UBXは本部の損益分岐に合わせて月50万円の費用を足しましたが、差額の中身(広告分担金・コーチの人数・空調)は未確認です。
- ZEALの1回の時間は未確認で、1回=1時間として置きました。初期費用はポータル3通りの上限で、運転資金200万円が入るため立ち上がりの赤字と一部が二重です(厳しめ)。
- 店の照合は公式一覧の保存版の有無に依り、b-monster・ビューティーキックスは照合できていません。消えた店は閉店と同じではありません。
- 消費者庁の措置命令・特定商取引法の処分一覧の本部名照合、裁判例検索、国民生活センターの相談事例、法人番号の変更履歴、日本の商標の権利者(J-PlatPat)は、2026年10月26日の調査では行っていません。見つからないことはないことの証明ではありません。
使ったデータ
- 本部の募集ページ・FCポータルの本部原稿(フランチャイズの窓口・フランチャイズ比較ネット・FCオーナーズ・PIVOT・アントレ)・プレスリリース(2026年10月26日時点)
- 公式の店舗一覧の今とWeb Archiveの保存版(店単位の照合は5本部)
- 消費者安全調査委員会『パーソナルトレーニングにおける事故』(2026年5月27日)、消費者庁の注意喚起(2026年8月6日)、日弁連の資料のキックボクシングの事故の裁判例
- 帝国データバンク・東京商工リサーチのフィットネスクラブの倒産集計(2026年)
- BATONZの売却案件3件(2022〜2026年の掲載)
- 編集部の収支モデル(税抜・地方と都市部の家賃・標準の水準・共通のストレス)