キッチンカー・移動販売 フランチャイズ
キッチンカー・移動販売フランチャイズの調査記録(全文)
キッチンカー・移動販売フランチャイズの比較で使った前提・市場の分析・項目ごとの説明を、省かずに載せます。結論と比較表はキッチンカー・移動販売フランチャイズ比較にあります。
業態横断ガイド:閉店率・撤退率|儲かる業種|説明会で聞くべき質問|少ない資金で始める
市場・収益分析の要点と、店の推移の記録
03市場・収益分析
13社を同じ物差しで調べて分かったこと
一覧に新しく載った店と消えた店(未集計)
この業態では、店名・住所での突き合わせが未集計です。
上:照合の起点から現在までで一覧の店が増えた本部/下:減った本部。括弧内は起点→終点の店舗数と、一覧に新しく載った店・消えた店の数です(起点+載った−消えた=終点)。一覧の動きで、実際の開店・閉店とは限りません。消えた店には移転・改名を含む場合があります。
黒字に必要な月商は、本部どうしで比べられない
毎月の本部への支払いの総額を確認できた本部がなく(参考扱いの9社は除く)、黒字の境目を本部どうしで並べていません。本部ごとの参考の値は各本部ページにあります。
参考扱いの本部の値は、本部への支払いの未確認分を足すと上がる向きです
初期費用を取り戻すまでの期間(確認できる本部なし)
標準の月商・都市部の試算です。判定に使う回収の期限は5年で、図の縦線が期限です。毎月の本部への支払いの総額と初期費用を確認できた0社のうち、0社は期限内に初期費用を取り戻せません。本部への支払いが非公開・未確定などで参考扱いの9社は、この数に入れていません(本部ページに参考値)。
短いほど早く回収できる(開業から3〜6か月で月商が上がる前提)。確認できた0社をすべて表示。回収は、本部が公表した初期費用(判明分の合計・税抜)で計算しています。物件取得費・内装など開業支出の一部を含まない本部は、実際の回収はさらに延びます(立ち上がりの赤字は月別の試算に入れてあり、予備は回収の対象に入れません)
そのほかの記録
家賃の代わりに、出店料と車両がかかる
日商6万円(税込)×月20日は、売却案件の平日のランチ・スーパーの敷地の日商5万〜9万円の中ほどです〔第三者資料〕。
この水準で本人が立つと、調理するキッチンカーの手元にはこれだけ残ります。
| 本部 | 月の利益(生活費を引く前) | 1時間あたり(都市部) | 生活費を引いた回収 |
|---|---|---|---|
| ROUTE18 | 23万円 | 1,149円 | 10年で戻らない(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・参考) |
| ころっ家 | 22.8万円 | 1,142円 | 10年で戻らない(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・参考) |
| 西京屋 周 | 23万円 | 1,149円 | 10年で戻らない(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・参考) |
| 北海道バタークレープ | 27万円 | 1,350円 | 59か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・参考) |
| EDEL café | 30万円 | 1,499円 | 80か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・参考) |
都市部の駐車場・本人が1日10時間×月20日立つ・出店料は売上の15%(試算・参考)。北海道バタークレープの車両は、月額が非公開のため他社の軽トラックのリース月59,800円を代わりに置いています。
車両を500万〜930万円で買う3本部は、標準の日商では生活費を引くと初期費用が戻らず、1時間あたりの手取りは東京都の最低賃金1,280円を下回ります。生活費まで賄うには、ROUTE18で日商6.3万円が要ります(試算)。
編集部の結論:キッチンカーの本部は、ロイヤリティの安さでは選べません。比べるのは「車両の月額(買うなら代金)」「出店料の率」「本人が1日に何時間立つか」の3つです編集部判断。
とくし丸:条件は日販12万円
- とくし丸は、スーパーの商品を積んで顧客の家を週2回ずつ回る移動スーパーです。販売パートナーは在庫を持たず、売上の17%+販売手数料を受け取ります企業公表。売れ残りの負担がない代わりに、取り分の率で手元の額がほぼ決まります。
| 日販(1日の売上) | 月の利益 | 生活費を引いた回収(都市部) | 1時間あたり(都市部) |
|---|---|---|---|
| 8万円 | 20.7万円 | 10年で戻らない(都市部・本人が運転・販売・生活費控除後・少ない水準・参考) | 830円 |
| 10万円 | 28.9万円 | 44か月(都市部・本人が運転・販売・生活費控除後・参考) | 1,157円 |
| 12万円 | 37.1万円 | 16か月(都市部・本人が運転・販売・生活費控除後・多い水準・参考) | 1,484円 |
リース(頭金50万円・5年 月59,800円)・月25日・本人が1日10時間(試算・参考)。
日販10万円でも地方なら35か月で戻り、1時間あたり1,197円で地方の最低賃金(1,176円)に届きます。ただ、販売手数料を数えずに取り分を17%と置くと、地方でも63か月・1,106円に落ちます(試算)。条件を日販12万円に置いたのはこのためです。
注意:リースは原則中途解約できません。2年で辞めると、残りのリース料を含めて都市部で約293万円の持ち出しです(試算)。辞めるときは本部とともに後任を探す決まりで、後任が見つかる時期は自分では決められません企業公表。
本部の収支例は、売却案件の日商より高い
| 本部 | 本部の例の日商 | 当サイトの式に入れた月の利益 | 回収(生活費を引く) |
|---|---|---|---|
| ころっ家 | 12.5万円 | 64.8万円 | 26か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・本部の収支例の月商(別の仮定)・参考) |
| ROUTE18 | 10万円 | 53.9万円 | 20か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・本部の収支例の月商(別の仮定)・参考) |
| 北海道バタークレープ | 7.6万円 | 39.4万円 | 9か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・本部の収支例の月商(別の仮定)・参考) |
都市部・本人が立つ・月20日・出店料は本部の例の値ではなく売上の15%(試算・参考)。日商は本部の例の月商を20日で割った値です。
売却案件では、福岡のビジネスランチの車が週4〜5日で月商100万〜120万円(日商約5万〜6万円)、熊本のスーパーの敷地の焼き鳥が日商5万〜6万円、都内の大学・オフィスの出店場所を持つ車が日商約9万円でした〔第三者資料〕。本部の例の日商は、この上の端か、それより上にあります。ころっ家の収支プランは出展料を売上の1%と置いていて、出店料15%で数え直すと上の表の額になります。
編集部の結論:本部の収支例は、出店場所を本部が書面で保証しない限り、平日の売却案件の日商(5万〜9万円)まで下げて読み直してください。宣伝の『平均月商』に『最高記録の場合』と注記する本部(RUBBER TRAMP)もあります編集部判断。
冬と雨、そして撤退の費用
| 本部 | 基準の回収 | 出店料20% | 冬(12〜2月の稼働6割) | 雨(稼働−15%) |
|---|---|---|---|---|
| ジェリーズポップコーン | 14か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・参考) | 20か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・出店料20%(別の仮定)・参考) | 18か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・冬(12〜2月の稼働日数×0.6)(別の仮定)・参考) | 24か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・雨(稼働日数−15%)(別の仮定)・参考) |
| りんごのおもい | 32か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・参考) | 62か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・出店料20%(別の仮定)・参考) | 53か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・冬(12〜2月の稼働日数×0.6)(別の仮定)・参考) | 90か月(都市部・本人が店に立つ・生活費控除後・雨(稼働日数−15%)(別の仮定)・参考) |
都市部・本人が立つ・生活費を引いた回収(試算・参考)。冬と雨の落ち込み幅は出典がなく、編集部の仮定です。
月10日しか売らないりんご飴は、雨でイベントの日が減るだけで回収が90か月に延びます。撤退の費用も型で違います。車両を500万円で買うROUTE18は、2年で辞めて車両が売れなければ都市部で約595万円、3割で売れても約445万円の持ち出しです(試算)。売却案件では、軽トラックの架装車が150万円で3年半以上売れ残っています〔第三者資料〕。
注意:ラッピングと架装は本部のブランドのものです。看板を外した車両は、別の買い手には価値が落ちます。解約のときに本部が車両を買い戻すか、同じ車で別の商品を売れるかを、契約前に書面で確かめてください編集部判断。
加盟の形と、契約の相手
| 形 | 本部 | 契約の相手 |
|---|---|---|
| 販売委託(移動スーパー) | とくし丸 | 本部ではなく地域のスーパー |
| 代理店 | だんごや ぽんち | 会社名が屋号のまま |
| ライセンス(1年ごと) | りんごのおもい | 大阪の飲食コンサル会社 |
| FC(掲載は立ち上げ代行会社) | ROUTE18 | ブランドの運営者が書かれていない |
| FC(第1期の募集) | 西京屋 周 | 屋号だけで法人名がない |
企業公表〔第三者資料〕
営業許可は、原則として営業する自治体ごとに取ります。1つの許可で県をまたげるのは大阪府と和歌山県の間だけです行政資料。売却案件には東京都・神奈川県・埼玉県の3つの許可を持つ車もあります〔第三者資料〕。
編集部の結論:契約の相手が分からない本部とは、費用の話に進む前に止めます。屋号しか出さない本部には、法人名と法人番号を書面で求めてください編集部判断。