条件から候補を絞る

ハンバーガー・ファストフード フランチャイズ

ハンバーガー・ファストフードフランチャイズの調査記録(全文)

ハンバーガー・ファストフードフランチャイズの比較で使った前提・市場の分析・項目ごとの説明を、省かずに載せます。結論と比較表はハンバーガー・ファストフードフランチャイズ比較にあります。

業態横断ガイド:閉店率・撤退率|儲かる業種|説明会で聞くべき質問|少ない資金で始める

市場・収益分析の要点と、店の推移の記録

03市場・収益分析

10社を同じ物差しで調べて分かったこと

1

照合の起点から現在までで、一覧に新しく載った店より消えた店が多い本部がある

公式の店舗一覧を、本部ごとに照合の起点と現在で店名・住所で突き合わせました(期間は本部ごとに違い、約2.9〜3.1年)。直近1年の区切りで店名を突き合わせて集計できた本部は、10本部中0本部です。そのため、この図は照合の起点から現在までの増減です(編集部の判断の「この1年」の表は、一部の本部について一覧を別に数えた値で、対象の本部数を表に書いています)。一覧に新しく載った店より、一覧から消えた店が多い本部が1社ありました。

テディーズビガーバーガーは一覧に新しく載った店0店・一覧から消えた店2店です。マクドナルド・モスバーガー・バーガーキング・フレッシュネスバーガー・ウェンディーズ・ファーストキッチン・BRISK STANDは店舗単位の照合が未実施(総数はIR等で確認)のため含みません。

テディーズビガーバーガー−2店(10→8店・載0・消2)

上:照合の起点から現在までで一覧の店が増えた本部/下:減った本部。括弧内は起点→終点の店舗数と、一覧に新しく載った店・消えた店の数です(起点+載った−消えた=終点)。一覧の動きで、実際の開店・閉店とは限りません。消えた店には移転・改名を含む場合があります。

2

黒字に必要な月商は、本部どうしで比べられない

毎月の本部への支払いの総額を確認できた本部がなく(参考扱いの6社は除く)、黒字の境目を本部どうしで並べていません。本部ごとの参考の値は各本部ページにあります。

参考扱いの本部の値は、本部への支払いの未確認分を足すと上がる向きです

3

初期費用を取り戻すまでの期間(確認できる本部なし)

標準の月商・都市部の試算です。判定に使う回収の期限は5年で、図の縦線が期限です。毎月の本部への支払いの総額と初期費用を確認できた0社のうち、0社は期限内に初期費用を取り戻せません。本部への支払いが非公開・未確定などで参考扱いの6社は、この数に入れていません(本部ページに参考値)。

短いほど早く回収できる(開業から6か月で月商が上がる前提)。確認できた0社をすべて表示。回収は、本部が公表した初期費用(判明分の合計・税抜)で計算しています。物件取得費・内装など開業支出の一部を含まない本部は、実際の回収はさらに延びます(立ち上がりの赤字は月別の試算に入れてあり、予備は回収の対象に入れません)

市場・収益分析レポート10社の店舗数の増減・損益分岐・回収期間・本部の体制をすべて見る(約10分)

そのほかの記録

加盟の形が違えば、比べ方も違う

加盟の形本部最初に要るお金誰が店を選ぶか
既存店を取得する独立オーナー制度マクドナルド加盟金500万円+取得額(約1億円が多い)本部が店を提示
法人限定・複数店舗バーガーキング加盟金USD28,000+非公表の投資法人が物件を探し、本部が審査
一般のFCモス・フレッシュネス・ウェンディーズ・ファーストキッチン・the 3rd Burger約4,000万〜5,340万円(物件取得費は別)加盟者が物件を探す
ライセンス契約ドムドム本部へ280万円+非公表の内装(2024年3月までの条件)法人が区画を探す
グルメバーガーの小型店BRISK STAND・JACK & SAWYER・テディーズ550万〜2,235万円加盟者が物件を探す(居抜きを含む)

企業公表

マクドナルドの加盟は、新しい店を出すことではありません。本部か他の加盟店が持つ既存店を買い、店舗の土地・建物は本部側が持ったまま、家賃に当たる「レントロイヤルティー」を本部に払います企業公表。研修は9〜18か月で、オーナーは専従、ほかの事業は持てません。辞めるときも本部が承認した加盟店にしか売れず、本部が同額以上で優先して買う権利を持ちます企業公表。

編集部の結論:マクドナルドを「ロイヤリティ8.2%の本部」と比べるのは誤りです。本部への支払いには家賃に当たる額が加わり、その率と額は開示書面にも出ていません。比べるべきは取得額と、家賃を含めた本部への支払いの売上比です編集部判断。

試算できた本部は、すべて参考

本部(型)月商(税抜・標準)店長を雇う月の営業利益(都市部)回収(店長を雇う・都市部)
マクドナルド(大手の標準店)2,225万円341万円39か月(都市部・人を雇う・参考)
バーガーキング(大手の標準店)1,545万円121万円初期費用が非公表
ウェンディーズ・ファーストキッチン(中型店)636万円−3万円10年で戻らない(都市部・店長を雇う・物件取得費(家賃10か月分)を足した(別の仮定)・参考)
ドムドム(フードコート)391万円11万円初期費用が非公表
BRISK STAND(グルメの小型店)545万円114万円23か月(都市部・店長を雇う・物件取得費(家賃10か月分)を足した(別の仮定)・参考)
JACK & SAWYER(グルメの小型店)223万円−33万円10年で戻らない(都市部・人を雇う・参考)

都市部の家賃・店長を雇う・本部の収支例か全店平均か第三者の例の月商(試算)。物件取得費が初期費用に入らない本部は家賃10か月分を足した回収です。月商はどれも加盟店の平均ではありません。

数字の良い2本部には、それぞれ欠けているものがあります。マクドナルドの回収は家賃を型の値で仮置きした計算で、レントロイヤルティーが分かれば大きく動きます。BRISK STANDの月商は本部のLPのモデルで、加盟店の開業時期と売上が出ていません。

  • 注意:ポータルでよく見る「回収1年未満」「回収3ヶ月」は、BRISK STANDは1店の例、ドムドムは本部への280万円だけを回収する計算です〔第三者資料〕。どちらも内装・物件を含めた投資の回収ではありません。

原価の上がりを、加盟店は店頭価格に移せない

  • ハンバーガーの材料の肉・チーズ・小麦・レタス・トマトの値上がりが続き、ハンバーガー店の倒産は2025年に統計を取り始めてから最多になりました〔第三者報道〕。大手は販売価格を本部が決めます。マクドナルドは2026年2月に約6割の商品を10〜50円値上げし、立地で上げ幅を変えました〔第三者報道〕。加盟店は、本部の値上げを待つしかありません。
本部標準の月の営業利益(店長を雇う・都市部)原価率40%のとき
マクドナルド341万円274万円
バーガーキング121万円74万円
ドムドム11万円−1万円
BRISK STAND114万円98万円

原価率の基準37%はドムドムの本部の収支例の値、40%は第三者の記事の例から置いた悪い側の端です(試算)。月商の大きい大手ほど、原価率3ポイントの差が月の利益を大きく削ります。

編集部の結論:説明会では「卸価格が上がったとき、店頭価格はいつ・誰が決めるか」を必ず聞いてください。卸価格の改定と店頭価格の改定の時期がずれる間の差額は、加盟店が負います編集部判断。

店の数:大手は増えている、減った本部は理由が見えない

本部起点 → 今数え方判定
マクドナルド(加盟店)2,108 → 2,320法定開示書面様子見
モスバーガー(加盟店)1,266 → 1,270法定開示書面様子見
バーガーキング(全店)77 → 377本部の発表・報道様子見
フレッシュネスバーガー(全店)184 → 156報道様子見
ドムドムハンバーガー27 → 27公式一覧の照合様子見
テディーズビガーバーガー10 → 8公式一覧の照合様子見

編集部の集計(2026年10月26日)

ウェンディーズ・ファーストキッチンは表に入れていません。東京の店舗検索は2023年11月に【WFK】表記の24店でしたが、今は【WFK】表記のない8店で、重なる店が一つもありません編集部の集計(2026年10月26日)。一覧の対象が替わったとみて数えませんでしたが、募集ページの「74店舗」に対し今の一覧は全国で約30店です。

  • 注意:ブランドの再編が続いています。ロッテリアは全店をゼッテリアに替えている最中で、加盟募集のページがないため対象から外しました。ドムドムは2026年10月にスガキヤの運営会社のグループに入りました〔第三者報道〕。親会社が替わると、仕入先・本部費・看板の条件が変わることがあります。

グルメバーガー:安く始められるが、実績がない

  • グルメバーガーの本部は、大手より1桁少ない資金で始められます。その代わり、加盟店の数字がほとんどありません。
  • BRISK STAND:FC募集は2024年6月から、LPの出店店舗は27店です企業公表。中規模モデルの月商で、店長を雇って地方18か月(物件取得費を足す)で戻る計算ですが、月商が2割落ちると都市部37か月に延びます(試算)。
  • JACK & SAWYER:居抜きで約450万円と安い一方、契約の相手が書かれておらず、加盟店は0店です〔第三者資料〕。本部の収益モデルの月商では、店長を雇うと都市部で月−33万円です(試算)。
  • テディーズビガーバーガー:加盟金を約600万円から400万円に下げましたが、ロイヤリティを出していません。国内の店は10店から8店に減りました企業公表。
  • the 3rd Burger:上場会社の本部ですが、初期総額・月商・加盟店の有無が分かりません企業公表。
編集部の結論:客単価2,000円前後のグルメバーガーは、値ごろの大手と同じ商圏に立つと客を取られます。開業1年を超えた加盟店の月商が出るまで、本部のモデルの数字で借入の額を決めないでください編集部判断。

試算の前提と、確かめられていないこと

  • 月商は本部の収支例・全店平均・第三者の例を税抜に直した値で、3水準は0.8倍・1倍・1.2倍です。
  • 人件費は型の必要人時を東京都の最低賃金1,280円×会社負担15%のパートと、月34.5万円の店長で埋めました。早朝〜深夜の大手の標準店は深夜の割増で1.05倍にしています。
  • 家賃は型ごとの定額で、マクドナルドはレントロイヤルティーの代わりに型の家賃で仮置きしました。
  • デリバリーの比率と手数料を出す本部はなく、売上の15%に手数料35%がかかる場合を感度として本部ページに並べています。
  • 食中毒による営業停止・行政処分・訴訟の報道は、10本部の名前で見つかりませんでした(Web検索の範囲)。自治体の食中毒の発表との照合は済んでいません。

車で売る場合と、同じグループの別の業態

車でハンバーガーを売る形(ROUTE18。JACK & SAWYERと同じ会社が募集を掲載)はキッチンカー・移動販売で比べています〔第三者資料〕。フレッシュネスバーガーと同じコロワイドグループの本部は牛角・珈琲館などです企業公表。ドムドムは2026年10月にスガキヤの運営会社のグループに入りました〔第三者報道〕。スガキヤは公式サイトに加盟募集の記載がない直営のチェーンで、ラーメンの比較の対象に入れていません。